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まずは答えを与える!ゆとり社員の「やる気」を高める方法

5/25(土) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

※本連載は、株式会社ソリューション代表取締役の長友威一郎氏の著書、『“がんばる経営者”が会社をつぶす~最強の組織をつくる経営術』(合同フォレスト)から「社員が自然に育つ仕組みづくり」の章をメインに抜粋し、事業を拡大するために、経営者として組織をどのようにマネージメントすべきかを見ていく。

社会の面白さ、成長の楽しさを教えれば一気に伸びる

みなさんは「ゆとり社員」「ゆとり世代」について、どのようなイメージをお持ちですか? 多くの方が、あまりよいイメージを持たれていないかもしれません。でも、実は「ゆとり世代」の社員ほど、マネージメントしやすい世代はないのです。

「ゆとり世代」というと、一般的には1987年生まれから1995年生まれの社員たちで、ゆとり教育といわれた教育を受けて育ってきました。

「ゆとり世代」やその後に続く「さとり世代」の人たちは、「ゆるい」「根性がない」などの印象が強く、世間的には「ゆとり教育は失敗だった」という認識が高いのですが、実はこの世代では、ものすごく学力が上がっていることがわかっています。

「円周率が3.14から3になったりしたし、本当に学力が上がっているのか?」という見方が多いのですが、これこそが40代以降の私たち世代の、ものの見方なのです。私たちの世代には「暗記が得意な人間はすごい」「物知りな人間は賢い」という認識が浸透しています。そのため、私たちが一般常識として知っていることを「ゆとり世代」以降の人たちは知らないことが多いので、つい「こいつらはダメだ」という発想になってしまうのです。

ところが、暗記というのをほとんどしてこなかった「ゆとり世代」の人たちは、深く物事を考えたり、自分自身を見つめたり、言われたことを確実に実行したりという点において長けています。

彼らは、上の世代から見たら、「ストレスに弱い」「すぐに仕事をやめてしまう」「仕事よりプライベート重視」「自信満々だけど実践に弱い」というイメージが強いのですが、よく考えてみてください。こういう言葉は、40代以降の私たちが新人のときに言われていた言葉でもあるのです。

「ゆとり世代」というのは、今ではもう死語となっていますが、昔の言葉でいう「新人類」と同じニュアンスです。「ゆとり世代」が生まれてきた時代は、バブル崩壊後で社会全体が落ち込んでいる時代でもありました。メディアがこぞって「不景気だ」と言い立てるのを聞いたりしながら育ってきています。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件など、社会的な出来事があったのも1995年でしたから、外部から入ってくる情報は、圧倒的にマイナスなものが多かったわけです。

そうした背景を考慮しながら、会社としてはマニュアルなど整えるべきものは整えて「社会は面白い」「成長は楽しい」など、彼らにちょっとした安心感や成長実感など、未来に対して期待を持たせてあげると、ものすごく伸びていきます。社会の面白さ、成長の楽しさなどを知らずにきているだけなので、そういうことを教えてあげたら、一気に開眼していきます。

実際には、彼らのパフォーマンス力はとても高く、スピードも速いのです。とくにパソコンや携帯電話などを使った処理速度は、非常にスピーディーです。現在の仕事の業務効率化、IT化で生産性を上げるとなれば、彼らの経験がものすごく活きてくるはずです。こちらから質問すれば、「もっとこうして、こうすれば速いですよ」「こういうアプリを使えば効率的ですよ」という答えがすぐに返ってきます。「え、そんなアプリがあるの?」と驚く私に、涼しい顔で「いつもこれ、使ってやっていますよ」という社員が当社にもたくさんいます。

5年後、10年後を考えたら、そういう社員たちが活躍している組織のほうが、絶対に強くなっているはずです。「彼らの能力をきちんと引き出せる企業ですか?」ということも、これからは同時に問われてきます。彼らの力を上手に伸ばせる会社が伸びていき、旧態依然とした会社は衰退の道をたどることになります。今のうちからそこに気づいているかどうかも、経営者のビジネスセンスにかかっています。

それと同時に、会社として大切にすべき風土や守ってきた良き習慣は、1つずつ丁寧に教えてあげなくてはいけません。彼らがそれを受け入れられるような形にして、伝え続けてあげることが非常に大切になってきます。

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最終更新:5/25(土) 9:00
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