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早ければ10~20代でも発症…「アトピー性白内障」の恐ろしさ

5/25(土) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「アトピー性白内障」2つの症状

(1) まぶしさを感じたり、明るい所で見えにくい

前囊下白内障や後囊下白内障は、中心部分から濁り始める特徴があります。そのため、初期から自覚症状は強く感じられるようになります。

まぶしさで苦痛を感じたり、明るい所に出ると見えにくいことが多くなります。今まではなんともなかったのに、車のライトがまぶしくて耐えられないなどの症状もよく見られます。

(2) 急激な視力の低下が起きる

アトピー性白内障は症状の進行が急激なため、視力が一気に低下していく特徴があります。自覚症状が出始めてから、数ヵ月で白内障が進行し、成熟白内障となってしまうためです。見えにくさを感じたらすぐに眼科を受診し、治療を始める必要があります。

アトピー性皮膚炎と併発しやすい目の病気

◆アトピー性角膜炎・結膜炎

アトピー性皮膚炎は白内障だけでなく、別の眼病も併発することがあります。特に、アレルギー性の角膜炎や結膜炎はアトピー性皮膚炎に伴うことも多く、アトピー性角結膜炎といいます。

症状として、ひどいかゆみ、涙、結膜の肥厚・充血・濁りなどがあげられます。また、特に春から夏にかけて症状がひどくなるアレルギー性の結膜炎を春季カタルといいますが、この病気を発症した人の7割にアトピー性皮膚炎が確認できます。治療としては、主にアレルギーを抑える薬が処方されます。

◆アトピー性眼瞼炎(がんけんえん)

目の周囲の皮膚に、赤いまだらや湿疹、むくみ、ただれ、かさつきなどの症状が現れ、かゆみも伴います。アトピー性皮膚炎特有の皮膚症状が、目の周囲の皮膚にも現れるとイメージすると、わかりやすいかもしれません。症状がひどくなると、上下のまぶたの皮膚が固く厚くなります。

かゆいからと掻いたり、叩いたりすると、白内障や網膜剥離などの合併症が生じるリスクが高まります。医師に処方された薬でかゆみをやわらげて、掻いたり叩いたりするのはできるだけ減らしましょう。

急激に病状が進行している場合は、早期に手術を受ける

◆進行が早い場合は、早期に手術をすることが必要

アトピー性白内障の治療は、ほかのタイプの白内障と同じく、白内障手術により行われます。アトピー性白内障は、数ヵ月、早い場合は数週間で急激に視力が低下するケースもあるため、早急に手術が必要になることがあります。

手術を受けるのをためらって時期を遅らせると、水晶体が膨張(膨化白内障)してしまい、手術の難易度が高くなります。医師にすすめられたら、膨化する前に手術を受けることをおすすめします。

手術を受けたあとの管理も重要です。アトピー性皮膚炎の人は、まぶたの皮膚に雑菌が住みやすく、細菌感染のリスクはより高いと考えるべきです。抗菌剤点眼と術後経過観察が重要です。

また、術後に眼内レンズを入れた水晶体のふくろ(水晶体嚢)が収縮して、眼内レンズの位置がずれるリスクがあるため、目を叩くこともできるだけ避けましょう。

◆網膜剥離(もうまくはくり)を併発している場合は、眼底の治療も行う

網膜剥離は治療が遅れると、失明に至りかねません。網膜剥離を併発している場合には、眼底の治療も並行して行う必要があります。

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最終更新:5/25(土) 7:00
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