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早ければ10~20代でも発症…「アトピー性白内障」の恐ろしさ

5/25(土) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

アトピー性皮膚炎の人が日常生活で気をつけたいこと

できる限り目をこすったり、叩いたりしないでください。これらの行為は、網膜が剥がれる網膜剥離の原因にもなるので、注意が必要です。

また、目を強くこすると、水晶体を支えている“チン小帯(しょうたい)”という組織が弱って切れてしまうことがあります。チン小帯は、トランポリンのマットを支えているスプリングをイメージするとわかりやすいでしょうか。

チン小帯が弱ると、白内障の手術を受けるときに、水晶体の代わりになる人工の眼内レンズを移植しても、眼内レンズを支えられずに眼内レンズが傾いてしまったり、硝子体のなかに落ちてしまったりする合併症を引き起こすこともあります。チン小帯は再生しないのです。

皮膚科医と相談し、かゆみのコントロールをしていくことが、目の併発症を減らしていく道でしょう。

チン小帯を人工的に作ることはできませんので、かゆい場合には患部を冷やしたり、医師に処方されるかゆみ止め薬を使用したりして、極力目をこすったり、叩いたりしないようにしてください。

★板谷院長のひとことアドバイス

白内障で視力がどれほど下がっても、手術で治せば、もとの視力を取り戻せますので安心してください。アトピー性皮膚炎の人は、若くして白内障になりやすいため、術後の老眼が問題になりますが、多焦点眼内レンズで防ぐことができます。網膜剥離が隠れていることもあるため、術後の眼底検査が大切です。

★まとめ●早ければ10~20代でも発症します。

●病気の進行が早いことが多く、急速に視力が低下するケースも。

●進行が早いと、早期に手術をする必要があります。

●網膜剥離などを合併することが多いです。

●目の周囲のかゆみのコントロールが、目の併発症のリスクを減らしてくれます。

板谷 正紀

はんがい眼科 院長

板谷 正紀

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最終更新:5/25(土) 7:00
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