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マツダ、新型「MAZDA3」が背負う重大使命

5/25(土) 5:00配信

東洋経済オンライン

 Cセグメントの中高価格帯には欧州メーカーの有力車種がひしめき合う。独フォルクスワーゲンの「ゴルフ」やBMWの「1シリーズ」、メルセデス・ベンツの「Aクラス」、アウディの「A3」など。最近では輸入車各社が価格帯を下に広げていることもあり、競合は激化している。国内営業担当の福原和幸常務執行役員は「新型マツダ3には輸入車ユーザーからの問い合わせも多い。これだけのデザインと装備でこの価格は安いと話す方も多い」と明かす。

 
マツダは2012年のCX-5を皮切りに投入した商品がヒットを連発し、輸入車ユーザーからの買い替えや買い増しを獲得できるようになってきた。革新的なSKYACTIVエンジンや魂動デザインの導入でブランド力が引き上がったことが大きい。マツダは今のブランド力があれば、マツダ3を輸入車と競合する価格帯に投入したとしても勝算があると見る。

 メインターゲットは、ハッチバックが個性的な車を求める40代半ばの男性、セダンは走行性能に車の価値を置く50代男性だという。いずれも車に一定のお金を払える余裕のある層で、既存の輸入車ユーザーとも重なる。

 価格帯が上がれば、商品性やブランド力がより重視されるのは言うまでもない。量販価格帯に比べて、他社とのインセンティブ(販売奨励金)競争に巻き込まれるリスクは減るが、ニューカマーが割って入るのはそう容易ではない。マツダの足元の世界シェアは約2%。台数成長には慎重な姿勢を取り、商品力、ブランド力の向上による収益性の改善に力点を置く。

 丸本社長は「次の100年に向けて、規模が大きくはないマツダが存続し続けるために最も重要なことはマツダの独自性だ」と語る。現時点で持ちうる最新の独自技術やデザインを詰め込んだ新型マツダ3。その成否がマツダの今後の成長性を占うことになりそうだ。

木皮 透庸 :東洋経済 記者

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最終更新:5/26(日) 11:09
東洋経済オンライン

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