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DeNAの元開幕投手が中継ぎに。石田健大が語る“やりがい”と”先発”。

5/25(土) 9:01配信

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 連敗や連勝などチーム状況が乱高下する横浜DeNAベイスターズのなかにあって、黙々と自分の仕事をこなしている投手がいる。

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 今は以前のように衆目を多く集める存在ではないが、目線は常に高く上を見つめている。また望む場所へ戻れる日が来ることを願いながら……。

 「求められたところで結果を出すこと。それが今、自分にできることだと思っています」

 石田健大は、神妙な表情でそう語った。

 今シーズン、石田はキャンプから先発投手として調整していたものの、オープン戦で2試合登板した後、左肘の張りを訴え戦列を離れた。

 開幕には間に合わず、故障が癒えたとき改めてチームから伝えられたのは中継ぎとしての調整だった。三上朋也の離脱など、リリーフ陣の不振が悩みの種となっていたチームとしては、昨季中継ぎを経験している左腕の石田のリリーフ起用は当然の選択肢といえる。

中継ぎ起用に「やりがいは感じる」

 石田も自分の役割を重々承知している。

 「先発の気持ちもわかりますし、中継ぎがどれだけ大変なのかも理解しているので、その経験や知識をプラスにしていかなければいけない。例えばビハインドで投げて、いい流れに持っていくのにはどうすればいいのか。そういったことを考えて投げています」

 5月1日に一軍選手登録されるとここまで7試合に登板(以下、データは5月23日現在)。ランナーを背負った場面で登板しタイムリーを浴びることもあるが、防御率は3.00とまずまずの数字、また奪三振率に関しては9.00とピンチの際にマウンドに立つ者として為すべきことを守っている。

 「ランナーを背負ったなかで抑えられれば気持ちいいですし、この感覚を味わえるのは中継ぎだけだと思うので、やりがいは感じています。毎日ブルペンに入っていつ行くかわからない緊張感のなか、体の疲れはありますが、準備はしっかりしているし、少しずつですが慣れてきました」

「自分でしっかりと考えられる選手」

 法政大学時代の先輩であり、中継ぎで活躍している三嶋一輝は、石田がブルペンにいることを「心強い」という。

 「石田は僕のキャッチボールの相手なんですよ。ボールひとつとっても、総合的な能力を考えても石田がブルペンにいてくれて本当、助かっています。長いイニングもいけますしね。あと学生時代からそうなんですけど、自分でしっかりと考えられる選手。打たれても切り替えの上手なタイプなので、しっかりやってくれると思います。とくに初登板したときに、いきなり連続三振を奪っていましたけど、やっぱりすごいなって思いましたよ」

 5月1日のヤクルト戦、7回表、1死一塁でマウンドに立った石田は、ひとり目をフォアボールで塁に出すが、つづく青木宣親と山田哲人から3球三振を奪っている。

 今季は中継ぎということもあり、左打者との対戦が多く、必然的にストレートとスライダー中心の投球になっている。ボールの質は悪くないものの、高低差のミスにより被弾するケースが少なくないので、そのあたりの修正が今後の課題となってくるだろう。

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最終更新:5/25(土) 9:01
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