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ブランド名は日本映画から フィービー派の「カイダン・エディションズ」

5/25(土) 22:00配信

WWD JAPAN.com

WWD:今、そのブランドの共通言語はどのぐらい完成しているの?

ハン: まだ道半ば。日々、新しいボキャブラリーを作っている感覚だね。

レア:基礎作りには時間をかけていきたいと思うわ。今、若いブランドは一度に多くのことを期待されがちだけど、それは残念なことだと思う。ブランドはシーズンごとに成熟していって、さらに面白くなるもの。一度に全てを出してしまうと、「全部見たから、次を探そう」と飽きられてしまう。経験とともに個性やパーソナリティーも変化していくから、ブランドを長期的な展望で考えている。

WWD:ハンはアメリカ出身で、レアはフランス出身だが、ロンドンを拠点にしている理由は?

レア:私は「アレキサンダー・マックイーン」での仕事のためにロンドンに引っ越してきて、ハンは「セリーヌ」のロンドンのアトリエで働くために移ったのがきっかけ。暮らしていくうちに居心地がよくて、そのまま拠点になったのよね。世界的なファッション都市だからビジネスを立ち上げるのにいい街だと思う。

ハン:ブレグジット(イギリスのEU離脱問題)が少し心配だね。まだどうなるか分からないけれど、外国人に対する扱いが後退する訳だからあまりいい感じはしないな。ナショナリズムの台頭はアメリカやフランスなど世界中で起きていることだけどね。それを除けば、ロンドンは大好き。

WWD:現在のチームの人数は?ブランドでのそれぞれ分担を教えて。

ハン:チームは僕ら2人を含めて5人。僕は主にビジネス面を見ていて、服のディテールから工場と話をしたりと、生産過程も担っている。

レア:私は生地からデザイン全般で、ブランドストーリーを組み立てていく役割。でも最終的には全て共有していて、2人で何でも関わっている感じ。

"コンサバと奇抜の正反対の要素を組み合わせ"

WWD:現在店頭に並ぶ19年春夏コレクションはどのようなストーリーがあるの?

レア:ドイツの1970年代のSF映画「あやつり糸の世界(World on a Wire)」を見たことから始まったわ。仮想世界についての物語で、70年代の当時、仮想現実がどうとらえられていたかを解釈するだけでも面白い。誰が本物の人間で誰がバーチャルなのかが分からないという、感覚もいいと思った。研究室で着るような殺菌消毒された制服や、冷たくて非人間的な雰囲気をデザインに反映している。

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最終更新:5/30(木) 15:19
WWD JAPAN.com

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