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高齢ドライバーによる交通事故増加 免許返納だけが解決策か

5/26(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 高齢ドライバーによる悲惨な交通事故が起きるたび、その数日後には、免許返納をした老人とその家族が「返してよかった」と語る様子が報じられる。定型となりつつあるこの流れが、徐々に社会的な同調圧力を強めているが、免許返納によって激変させられる生活をどのように組み立てるかの対策はないままだ。ライターの森鷹久氏が、免許返納をした結果、高齢者とその家族の負担を増やしている現状についてレポートする。

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「とても寂しいが、事故を起こす前に決意した」

 熊本市の熊本中央署が、免許を返納した高齢者に「感謝状」を送ったというニュース。免許を返納した85歳の男性がこう話すと、娘や警察官がにこやかに男性を取り囲み、記念撮影に応じる──。

 ほとんど“美談”のような報道を眺めながら、京都府在住の会社員・中西聡さん(仮名・40代)の表情は硬いままだ。

「高齢者ドライバーによる自動車事故が相次ぎ、このような流れになるのは自然だということは理解できます。ただ、これでうちの親は、世間様から余計に白い目で見られることになるかもしれない。止むを得ず運転しなければならないという層について、具体的な救済策が敷かれないままにこうした風潮になったことは残念です」(中西さん)

 東京・池袋で親子二人が死亡した事故など、高齢者ドライバーによる悲惨な交通事故が相次いでいる。「高齢者に係る交通事故防止」という特集が組まれた平成29年交通安全白書では、75歳以上の運転者による死亡事故件数と割合が算出されている。それによると、2006年の420件で7.4%から2016年には459件で13.5%と上昇、件数自体は10年間ほぼ横ばいで推移しているが、死亡事故件数全体が減少する中、全体に対する構成比は上昇傾向だと結論づけられている。その結果、高齢ドライバーが引き起こした事故が、この数年で実際に増加しているように我々が感じるようになっている。

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最終更新:5/26(日) 16:00
NEWS ポストセブン

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