ここから本文です

【貧困女子】院卒バイト35歳、高卒に使われる葛藤と老親の嘆きと不採用通知

5/26(日) 10:07配信

Suits-woman.jp

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたはずが、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです 。

生野香織さん(仮名・35歳・アルバイト)の最終学歴は有名大学の大学院卒業ですが、現在の職業は地元のカフェ勤務。時給は1000円、年収は120万円です。実家に住んでおり、父親は75歳、母親は70歳で、親が要介護になったらどうするか、真剣に悩み始めたと言います。

「小さいときから、『末は博士か大臣か』と言われていました。学校の成績がとびぬけてよかったので、子供の頃は両親の自慢の娘でした。難関私立大学に現役で合格した頃が、私の人生の最高潮だったと思います」

容姿は普通ながら、頭がよく、利発な女の子だった香織さんは、“正義”を貫いて生きていきたいと思っていたと言います。

「弱いものいじめをしたり、人の体のことや、病気、差別的なことをからかう子には、真っ向から立ち向かっていました」

しかし、成績優秀な学級委員は、高校時代に最初の挫折をしたそうです。

「中学校までは、勉強とスポーツができればクラスの中心になれたのに、高校になるとそれだけではありません。加えて、おしゃれのセンスとか、遊んでいる友達、聞いている音楽など、趣味の世界がイケてないと、中心になるどころか誰からも相手にされない。公立の進学校だったのですが、私は入学直後にクラスをまとめようとしてしまい、ウザいヤツ認定をされてしまったんです」

もともとリーダー気質があったという香織さんは、クラスをまとめて行事を成功させようとするべく、奮闘しました。

「あれは体育祭の準備期間の時でした。クラスの係担当を提出しなくてはならず、誰かがまとめなくてはいけないと思った私が『みんな、集まって』みたいな感じで黒板の前に立ったんです。すると、クラスのある男子から『そういうのいいから』と言われました。拒否された感じがして、その日はそのまま泣きながら帰ったんです。翌日登校したら、クラス全員の係が決まっていて、教室のグルーヴ感が生まれていたんですよね。私がいない方が、みんながまとまるとわかってから、一切の行事にも部活にも参加せず、高校3年間を勉強三昧で終えました」

容姿のコンプレックスも芽生えたとか。

「中学校時代まではガリガリだったのに、高校3年間で15キロ太ってしまったんです。160cmで体重は60kgくらいありましたね。これは今でも変わっていませんが(笑)。ニキビもすごいことになって、今でも跡が残っています」

しかし、さまざまな要素が重なった結果、第一希望の難関私立大学に合格。

「修学旅行も行かずに勉強していましたからね。勉強は通信教育と独学なので、さほどお金もかかっていません。両親からは『なんて親孝行なんだ』とほめられましたし、高校の先生からも『よくやった』と激賞されました」

大学でも勉強を続け、優秀な成績をおさめた香織さん。大学の先生からはかわいがられ、研究費で海外に連れて行ったもらったこともあったそうです。

「でも就職活動では惨敗でした。社会学系の学部だったので、企業にコネがある先生も少なく、自力で開拓しなければなりませんでした。私は初対面の人と話すのが超苦手なので、就活は1次か2次面接で落とされてしまいました。就活は勉強とは違い、頑張ったから結果が出るものでもない。むしろ、頑張らない方が結果が出ると思ってしまうことも多々ありました」

1/2ページ

最終更新:5/26(日) 10:25
Suits-woman.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Suits WOMAN

小学館

2016年 秋号
10月5日発売

590円(税込)

働く30代のためのリアルライフマガジン。
マネー、美容、健康、デジタルなど
きちんと地に足の着いた“堅実女子”の
不安や悩みにきめ細かくお応えします。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事