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【ボクシング】伊藤雅雪、無念の陥落。キシミーの勝利、再現ならず

5/26(日) 19:39配信

ベースボール・マガジン社WEB

 5月25日(日本時間26日)、アメリカ・フロリダ州キシミーのオセオラ・ヘリテージパークで行われたWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、チャンピオンの伊藤雅雪(28歳=横浜光)が9位の挑戦者、ジャメル・ヘリング(33歳=アメリカ)に0-3の判定負け。2度目の防衛はならなかった。採点は110対118が二人と112対116。伊藤はこれで28戦25勝(13KO)2敗1分となった。ヘリングは22戦20勝(10KO)2敗。

【この記事の写真】0-3の判定負けで2度目の防衛はならなかった伊藤雅雪

 戦没軍人を称える国民の祝日メモリアルデーの週末。元海軍兵のヘリングには多くの支持者が集まった。チャンピオン伊藤にとってはトップランク社との契約第一戦だったが、雰囲気ははっきりアウェー。そんな中で、早い段階から不穏な空気は流れた。長身サウスポーであるヘリングの右ジャブ、左ボディブローにペースをつくられる。戦前から警戒していた左ボディは、やはり「巧かった」。伊藤自身、3、4回には「このままじゃまずいな、と」感じていた。「逃げられる、自分が追いかける」という避けたい展開にはまり、8回にはインファイトに巻き込んだが、続く9回には再び距離をとられた。初めて12回戦を戦うヘリングには疲れの色も見えたが、右を狙って出てくる伊藤をうまくかわし切った。

 乳幼児突然死症候群で失った愛娘アリアナの10度目の誕生日になるはずだった5月25日に世界王座に就いた元ロンドン五輪代表ヘリングは、「この勝利を娘アリアナにささげたい。イトウはタフなチャンピオンだったが、私はいつも世界タイトルを獲れると信じていた。今日はそれが実現した。メモリアルデーにそれが叶ったことで、それはより甘美になった」と語った。

 2012年のプロ転向後、存在感を示しているとは決していえなかったヘリングだが、この念願の世界初挑戦にしっかり仕上げてきた。控え室で、伊藤にベルトを返そう(世界のベルトは持ち回りではない)と、インタビューを遮らずにじっと待っていた姿も印象的だった。

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最終更新:5/26(日) 19:39
ベースボール・マガジン社WEB

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