ここから本文です

パソコンができないのにIT業界に来る若者は、なぜ存在する? その後、歩む道は?

5/26(日) 6:40配信

オトナンサー

 以前、「IT業界の新人には、パソコンに触れたことのない人もいる」という趣旨のSNS投稿が話題になりました。「うそでしょ」「信じられない」といったコメントが多く寄せられ、衝撃を受けた人の多さがうかがえました。しかし、パソコンができないのにIT業界に来る若者は、実際にいます。なぜ、そのような人がいるのでしょうか。そして、パソコンができないのにIT業界に入った人はその後、どのような道を歩むのでしょうか。業界の実情をご紹介します。

IT業界は「人月商売」

 そもそも、なぜ、パソコンができないのにIT業界を志望する若者が存在するのか、疑問に思う人も多いでしょう。原因の一つは、IT業界の慢性的な人手不足です。企業側は、人材を一人でも多く獲得したいと考えているため、若者が入社を希望すれば、たとえパソコンが使えなくても採用するのです。

 その背景には、IT業界におけるシステム開発の「人月(にんげつ)商売」があります。システム開発に必要な費用を「金額」ではなく「人月」で表し、1人の人材が1カ月でこなせる作業量を「1人月」という単位で数えるのです。個人の能力で計るのではなく、1人当たりの単価が決まっており、チーム全体としての仕事を評価し、対価を支払うのです。

 人月商売で最も重要なのは、メンバーの頭数をそろえることです。そのため、パソコンスキルの有無にかかわらず、「頭数をそろえるための人材」が必要となります。そのさまは「人身売買」とやゆされることもあるほど。

 チームの仕事ができてさえいれば、「一人一人がどれだけの仕事をしたか」という細かいところまでは問われません。つまり、実際には、仕事のできる技術者が新人の何倍も働くことで新人の足りない分を補い、トータルの仕事量を維持しているわけです。

 このような構造があるため、中間層の人材は独立してフリーランスになり、企業には能力が高い人材と新人のみが残る傾向にあります。

1/2ページ

最終更新:5/26(日) 11:13
オトナンサー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

オトナンサー

株式会社メディア・ヴァーグ

「ライフ」「漫画」「エンタメ」の3カテゴリーで、暮らしに話題と気づきをお届け!

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事