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ANAの「A380」就航前日にJALがハワイ市場で仕掛けた一手

5/26(日) 5:00配信

日経ビジネス

 

 日本航空(JAL)と米ネット旅行会社・エクスペディアグループの民泊予約サイト「ホームアウェイ」は23日、ハワイ市場で戦略的パートナーシップを結ぶと発表した。JALサイトを通じてホームアウェイで取り扱う民泊物件を予約すれば、JALのマイルが付与される。

 ホームアウェイは米国に拠点を置き、ロッジや古民家などの1棟貸しに特化した世界最大級のバケーションレンタルサイト。世界190カ国で200万件以上の物件を取り扱っている。同社によると、日本からのハワイへの旅行者はリピータ―が7割近くを占めており、「自宅で過ごすようにゆっくりとした時間を過ごしたいという人も多い」(木村奈津子・日本支社長)。家族らと訪れる旅行者がほとんどで、キッチンやリビングもあるバケーションレンタルの需要が高まっているという。

 JALは同社サイトでバケーションレンタルの周知を進めることで、新たなハワイでの過ごし方を提案し、ハワイへの旅行需要を掘り起こしたい考え。JALの下瀬博史・Web販売部長は「そういうもの(バケーションレンタル)があると分かって行くきっかけになったという上積みに期待したいし、リピーターが3回も4回も訪れたくなる環境をつくりたい」と話す。

  折りしもこの発表の翌日、24日にはライバルのANAが成田―ホノルル路線に欧州エアバスの超大型機「A380」投入する予定。日本―ハワイ路線ではJALが3割強のシェアをこれまで持っていたが、15%程度にとどまっていたANAは2020年までに520人乗りのA380を3機体制にしてシェア25%以上を目指す考えだ。 

 下瀬部長は「システムの接続上の問題でこの時期になった」と話し、サービス開始時期とANAの新機材導入時期の関連を否定するが、ANAの座席供給の拡大でJALも利用客の囲い込みや新規開拓が必要となってくるのは確か。「65周年を迎えたハワイ路線は我々のアイデンティティ」(下瀬部長)といい、今回のサービス以外にも現地航空会社とのコードシェアや、アイドルの塗装を施した旅客機の運航など幅広い取り組みを行っている。競争が激化する中で、選ばれる航空会社であり続けるか。それぞれの施策の成果が問われる。   

藤中 潤

最終更新:5/26(日) 5:00
日経ビジネス

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