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アウディは新しいEV工場で、グリーン化の最前線を走る

5/27(月) 12:12配信

WIRED.jp

旧式の内燃機関を電動機に変えれば、世界も変わる──。いまさらわかりきったことだと思うかもしれないが、実際にはそれほど単純な話ではない。確かに電気自動車(EV)を運転すれば、CO2排出量は削減できる。しかしEVを生産するエネルギー消費量は、一般的なガソリン車を生産するよりずっと多いのだ。

【写真】電気SUV「Audi e-tron」の生産の様子をもっとみる

EVのバッテリーに使用するリチウムの調達と加工のほか、EVの航続可能距離を伸ばすカーボンファイバーといった軽量で複雑な素材の生産は、エネルギーコストが高い。米国の科学支援団体「憂慮する科学者同盟」の分析によると、EVを1台生産する際のCO2排出量は、車両の大きさとバッテリー容量に応じて、約15~68パーセントも多くなることがわかった。

一方でこの研究では、完成したEVで実際に道路を運転すると、この排出量の差分を埋め合わせることもわかっている。そして、このギャップを埋めることに企業と環境保護団体は意欲を燃やしているのだ。

アウディが、ベルギーのブリュッセルに構えた電気SUV「Audi e-tron」の生産工場の最新設備を宣伝している理由は、ここにある。この新しい工場は、欧州委員会(EC)によるカーボンニュートラル認証を受けた初めての高級EVの量産工場だ。e-tronの本格的な生産が2018年9月に始まった場所である。

「何をすればいいかは明らかでした。当初からエネルギーの消費量を最小限に抑え、多様なかたちで生み出されたエネルギーを活用することにしたのです」と、工場のマネージングディレクターであるパトリック・ダナウは語る。

54万平方メートルの広大な敷地内にいる彼の周りでは、障害を感知する自律型移動プラットフォームが、パーツをあちこちに運んでいる。また何台ものロボットが、バッテリーの組み立てや部品の溶接に当たり、車体を空中で旋回させたり、次のステーションに移動した組み立て中のEVに作業員がアクセスできるようにしたりしていた。

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最終更新:5/27(月) 12:12
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