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ブラックかも…「新人研修」から企業体質は読み取れる? いざというときの行動は?

5/27(月) 6:10配信

オトナンサー

 新年度が始まって約2カ月、新人研修の真っ最中という人もいることでしょう。企業にとって、研修は基本的なビジネスマナーや業務内容を指導するだけでなく、理念や風土など企業の“精神”を教える側面もあります。そのため、中には、意図が見えづらい“危うい研修”を受け、入社企業の体質に疑問を抱いた経験のある人もいるようです。

 ネット上では、「新卒のとき、研修であいさつを絶叫させられた」「企業理念を刷り込むタイプの研修は危険」「研修の時期にブラック企業を見抜けたらいいのに」など、さまざまな声が上がっています。研修に見え隠れする企業体質と、それを見抜くポイントについて、企業向けの研修・教育も手がける一般社団法人セルフキャリアデザイン協会代表理事でキャリアコンサルタントの小野勝弘さんに聞きました。

体力を不必要に消耗させる研修

Q.一般的な「新人研修」(特に新卒)では、どのようなことを指導するのでしょうか。

小野さん「指導内容は毎年、企業によって、また新人によって異なります。一人一人が違うように、企業の課題や新人の力も違うからです。研修は基本的にオーダーメードです。

それを前提に、私たちが引き受けた研修を例にお話しします。新人研修で多いのは、『社会人としてのマインド』を、メールの書き方やマナー、クレーム対応の基礎といったスキルとともに伝えるケースです。学生と社会人の違いを明確にしながら『なぜこのマナーなのか』を伝えたり、『社内・社外に不備なく分かりやすいメールを書くためのスキル』を指導したりします。

お客さま対応が必要な企業であれば、クレーム対応の基礎を学ぶことで、実際にクレームを受けた際の回復力や柔軟性を高める研修を挟むことが多いです。

また、最近増えてきているのは、『自分のやりたいこと』『将来像』を明確に描くための研修です。企業側から『“自分の未来をこの会社で切り開いてほしい“という願いを新人に伝えてほしい』というお話を頂くこともあります。この研修は、スキル系の研修の前後に実施することで、新人の目的意識を高め、『研修の効果を上げるための研修』として運営するケースもあるほど、重視されてきています」

Q.新人研修の内容で、企業体質が分かることはありますか。

小野さん「正確に把握するのは不可能です。しかし、研修で企業の方針や体質の傾向を感じることはあります。『研修=人財育成の中で行うもの』だからです。新人の育成方針は社内の状況によって変わってきますし、会社そのものの育成計画が変更されることもあります。それが研修の依頼内容に現れるのです。

研修講師目線で言えば、研修を設計する際に人事と問題意識を共有することや、研修終了後のヒアリングで意見の交換などを行うところで感じることが多いです。例えば、『研修だけやってくれればよい』『詳細な報告もいらない』という企業があります。研修講師として、こうした姿勢の企業は『人財育成に興味がないのかな』と思ってしまいますし、『制度としてあるからやる』にとどまっていて、人を見ていないと感じます」

Q.ブラック体質の企業の新人研修にみられる特徴・共通点はありますか。

小野さん「マインドばかりを重視する研修や、体力・精神力を不必要に消耗させる研修ばかりをしている企業には、ブラック企業の体質が現れているように思います。低賃金で過重労働をさせなければならない環境であるため、研修で“体験学習”をしておく必要があるからです。

私が聞いた例では、『スキル系の研修中に講師が受講生に罵声を浴びせ続ける』『一人ができないと、集団の責任として全員筋トレやマラソンをさせられる』『罵声を浴びながらの登山』などがあります」

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最終更新:5/27(月) 6:10
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