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【連載】変わろう、野球 筒香嘉智の言葉「勝つためにやらされる野球になったら、それは不幸」

5/27(月) 10:33配信

THE ANSWER

野球界の問題を鋭く指摘した筒香の言葉から読み解く「勝利至上主義」

 横浜DeNAベイスターズの主砲・筒香嘉智外野手は、プロ10年目を迎える今でも、子供の頃から変わらず持ち続けているものがある。それは「野球が大好き」という気持ちだ。ただ、ふと周りを見回してみると、好きで始めたはずの野球が、いつの間にか「やらされているもの」に変わってしまった人も多い。

 特に心を痛めているのは、プロ入りする前の高校生や中学生、小学生の段階から、野球を嫌いになり始める子ども達がいることだ。職業として野球と向き合うプロの場合、怪我を押して試合に出なければならない時や成績不振に頭を悩ませ、球場に向かう足取りが重くなる日もあるだろう。だが、思い切りバットを振って、思い切り直球勝負を挑んで、野球というスポーツを存分に楽しむべき子ども達が、憂鬱な顔をして練習や試合に向かう姿が現実にある。野球がより魅力的なスポーツであるためには、どうしたらいいのか――。

「THE ANSWER」では「変わろう、野球――筒香嘉智の言葉」と題した連載で、筒香の言葉から27歳スラッガーが抱く野球界、そしてスポーツ界に伝えていきたい思いを紐解いていく。第2回は「勝利至上主義の意味」だ。

 ◇ ◇ ◇

「試合に負けた中でも学びや成長があれば、それを良しとすることが大切なんじゃないかと」――勝利至上主義がもたらす弊害について

「勝利至上主義」という言葉がある。一般に、競争相手に勝つことを絶対的な目標とする考え方を意味している。近年では、特にスポーツ界において、子ども達への行き過ぎた指導や体罰、長時間にわたる練習などの弊害を引き起こす要因として、たびたび登場する言葉だ。子ども達を守るためにも勝利至上主義はやめよう、という流れが生まれているが、ここで勘違いしてはいけないのは、決して「勝利=悪」ではないということだ。

「野球に限らず、スポーツをしていれば勝ちたい気持ちが生まれるのは当然。勝つこと自体は悪いことじゃないし、勝たなくていいわけではない。勝利至上主義が良くないのは、勝つことが全てという考え方。勝った人が偉くて、負けた人は価値がないという構図だと思うんです。試合に負けた中でも学びや成長があれば、それを良しとすることが大切なんじゃないかと」

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最終更新:7/3(水) 9:44
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