ここから本文です

マツダ、縦置き直6エンジン高級FR車の開発が論理的な選択である理由

5/27(月) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 第7世代のモデル マツダ6がFFとFRの分岐サイズに?

 マツダは5月、2025年3月期を最終年度とする中期経営方針を明らかにした。フルモデルチェンジしたマツダ3は同社が第7世代と呼ぶ商品であり、これを機に国内向けモデルの名称はアクセラからマツダ3に変更された。以降、第7世代商品となるアテンザとデミオにも世界統一車名が採用される。同時にマツダはラージアーキテクチャーと呼ばれるエンジン縦置き後輪駆動のプラットホームを開発、高級車にFR方式で導入する。

 マツダの計画では、第7世代商品群はラージとスモールという2種類のアーキテクチャーが採用される。スカイアクティブ技術が導入された現在の第6世代商品群においては、デミオからCX-9まで共通した設計思想に基づくFFベースのボディ骨格を採用している。マツダがプラットホームと呼ばずに、アーキテクチャーと呼ぶ理由は、ひとつの共通設計思想でボディを作り、ボディサイズに応じてその設計を拡大・縮小するという方式のためだ。

 第7世代のモデルは、マツダ6(アテンザ)がFFとFRの分岐サイズになるようだ。まだ正式には未発表だが、現在はロードスターだけにとどまっているFRモデルに高級セダンや大型SUVが加わる可能性が高い。マツダのFRセダンといえば、2000年に生産終了したセンティアが最後である。

 マツダはFR車用に直列6気筒エンジンを開発している、という。マツダの直6は初であり、17年に技術発表したSPCCI(スパーク・コントロールド・コンプレッション・イグニッション)エンジンと、いっそう進化したスカイアクティブD(ディーゼル)の第2世代(GEN2)が設定される。さらに、欧州用を中心に48Vマイルドハイブリッドや小型ロータリーエンジンを発電機として使うシリーズハイブリッドも設定される。

 マツダは今年から6年間をかけて全モデルを全面改良し、第7世代商品に移行させる計画。その目玉は直6搭載のFR車となるが、実はここへきて世界的にも直6エンジンが見直されつつある。

 すでにダイムラーはメルセデス・ベンツの高級車用にOM656型と呼ばれる排気量3リットルの直6エンジンを導入している。その背景にあるのは、ガソリン車の排出ガス規制と自動車メーカーに課せられたCAFE(コーポレート・アベレージ・フューエル・エフィシェンシー=企業別平均燃費)の強化だ。

● 高級車をFR直6化するのは 実に論理的な選択

 まず排出ガス規制は、RDE(リアル・ドライビング・エミッション)と呼ばれる公道走行試験が採用され、従来のユーロモードもより高いスピード領域での試験が義務づけられた。同時に、ターボ付きエンジンの弱点になるナノPM(超微粒子状物質)は、排出総量と排出個数のダブル規制になった。そのためガソリンエンジンにも、ディーゼルエンジン同様にPM除去フィルターの装備が必須になる。

1/2ページ

最終更新:5/27(月) 10:15
ダイヤモンド・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊ダイヤモンド

ダイヤモンド社

2019年6月29日号
発売日6月24日

定価710円(税込み)

特集 投信&株で作るじぶん年金
実践編
特集2 混迷リクシル
本業なおざりの愚行

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事