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貴乃花が創設した法人に「第二の相撲協会」の声、活動は「未定」

5/27(月) 5:55配信

デイリー新潮

 突如として、元貴乃花親方(46)が一般社団法人の創設を発表した。その名も「貴乃花道場」。相撲道を通じて青少年や指導者を育成する事業が目的というから、“第二の相撲協会では”なんて声も聞こえてきて……。

 熾火(おきび)のように燻る政界進出話を消し去りたかったのか、5月10日の発表では、「相撲」を大きく打ち出した。設立目的を要約すると、

「相撲道を通じた青少年の育成や、“相撲道の心”を普及させて世界の人々の充実した人生に寄与する」

 といった具合になる。

「角界を離れて以来、親方は“子どもたちに相撲を取る場所を与えるのが夢”と口にしていましたからね」

 こう明かすのは、貴乃花と親しい後援会関係者。

「今年3月ころから本格的に準備を進めてきました。5月19日に発足する新しい後援組織『御縁会』も、『貴乃花道場』を支えるための会という位置づけです」

 その「御縁会」発起人代表である元ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏は、社団法人の理事長でもある。

「なので、二つの組織を一体と見る人は多いでしょう。今回の社団法人には、親方が相撲協会と揉めているときでも支え続けた協会関係者も入っていますし、ゆくゆくは公益財団法人への移行も視野にある。角界からは“第二の相撲協会だ”“八角理事長にとって目障り以外の何物でもない”との声も聞かれますが、我々は、とにかく親方の夢が形になるよう歩んでいきます」(同)

 実に力強い。新法人は、まさに大船ではないか。

“見切り出航”

 その船長もしくは水先案内人となる、松浦氏に聞くと、

「私自身は、フランス大使だった1990年代半ばに、貴乃花さんとのお付き合いがはじまりました。シラク大統領と一緒に相撲観戦したのがきっかけです。今年の4月、貴乃花さんと所属事務所の方を交えてランチをしたときに、ご本人から思いをうかがいました。それに賛同したわけです」

 かくして大船は海原に滑り出た。かに見えたが、

「なにをするのか、まだ具体的に固まっていないんです。子どもに相撲を教えるといっても、どこでどんなふうに教室を開くかも決まっていません。これから貴乃花さんや関係者の方々で詰めていくと思います」

 と、いささか心許ない。社団法人の理事からは、

「理事へのオファーは一応ありましたが……。発表のことは知りませんでした」

 こんな反応も。要は“見切り出航”の状態だったのだ。タニマチの一人は言う。

「19日の御縁会のあと、親方が社団法人のビジョンを語るとのことですが、具体的な内容は出ないのでは。そもそも、親方は事業に関する知識や経験がほとんどないんですから」

 なのに、相撲道場の運営や指導者育成、国際交流といった事業をこなせるのか。

「今月末、親方がイタリアで行う講演には民放がくっついて行くし、ふるさと納税サイトとCM契約も交わした。法人設立の一方で“タレント化”も進むのです。それで政界進出話は薄まるでしょうけれど、きっと批判が出ますよ」

 平成の大横綱は、令和になって大きく舵を切った。夢を乗せた「貴乃花丸」は順風満帆の大船か、それとも羅針盤のない泥船か。

「週刊新潮」2019年5月23日号 掲載

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最終更新:5/27(月) 5:55
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