ここから本文です

「小沢一郎」のイライラは最高潮 数合わせの何が悪い、ダブル選なら絶対に勝てない!

5/27(月) 6:00配信

デイリー新潮

 永田町では「過去の人」とささやかれるも、選挙となればやはりこの男か。夏の衆参ダブル選挙の憶測がくすぶるなか、国民民主党の一兵卒となった小沢一郎・元自由党代表が“舌好調”のようである。21日には異例の「朝講演」を行った。そこで小沢氏が話したことは……。

 午前8時すぎ、小沢氏は都内のホテルでマイクを握った。「盟友」だった故羽田孜元首相の長男、雄一郎・元国土交通相の資金管理団体「翼雄会」による朝食セミナーだった。国民民主党の雄一郎氏は、迫る参院選長野選挙区(改選数1)で5選を期している。

「私は朝食会(での講演)は全て断っているが、今日は羽田雄一郎君の朝食会で、会長が私も大変ご指導をいただいた茂木(友三郎キッコーマン名誉会長)さんであり、お断りすることはいかんだろうと受けた」

 約200人の出席者を前に小沢氏はそう切り出し「マスコミがいるから、政局がらみの次元の低い、余計な話はしないほうがいい」と予防線を張った。会場には多くの野党担当記者たちが陣取っていた。

 とはいえ、過去に2度、政権交代で自民党を下野させた立役者である。「選挙が近づくと、より元気になる政治家」(周辺)の口は、いつになく滑らかだった。まず安倍政権への攻撃を繰り広げた。

「私は晋三(首相)さんの親父さんの晋太郎先生に大変かわいがられたので、心情的にはなんとなく憎めない感情を持つのだが、彼の総理大臣としての行動は非常によろしくないと思っている」

「できるだけ早く退陣を」

 安倍首相に対して小沢氏は「2つの本質的な問題がある」と指摘し、(1)政治の使命、責任を分かっていない、(2)子供のように平気で嘘をつき、平気で権力をおもちゃにしている――と、ばっさり切り捨てた。

「政治の役割は何だというと、私がよく持ち出すのが仁徳天皇の逸話だ。国民の暮らしを心配し、国民が豊かに暮らせるようにするのが政治の使命だと思っている。競争に勝った者はどんどん富を蓄え、いずれその富が国民にしずくでしたたり落ちるという安倍さんの考え方は、あまりにも国民をばかにしている」

「政治家としてだけでなく、人間として許してはいけないことだ。その場その場で、言葉でひたすら取り繕っている。こういうトップリーダーを見て、青少年たちはどう思うか。世界に誇る日本人の倫理観を失ってしまうのではないか」

 容赦しない小沢氏は「できるだけ早く退陣してもらわないと日本の国家、国民の行く末が非常に心配だ」と強調した。

 返す刀で矛先は、自戒を込めて野党にも向けられた。透けて見えたのは、政権奪取へ笛吹けど踊らぬ野党のていたらくに対する「いらだち」だった。

「何とかして(政権を)変えなければならないが、野党があまりにもふがいない。現状では国民の支持を得られない。私たちに責任がある」

 小沢氏はそう指摘した上で「もうすぐ参院選だ。野党がこのままだと衆参ダブル選の可能性がかなりある。官邸の主は衆院を解散したくてウズウズしているだろう」と見立てた。

 間髪入れず小沢氏は、早々と“敗北宣言”した。

「我々(野党)は現状でダブル選挙が行われれば、絶対と言っていいほど勝てない」

 小沢氏はボルテージを上げて続ける。

「政権交代の可能性が少ない選挙では、国民の投票意欲はますます小さくなる。民主党が政権を取った2009年の総選挙は70%の投票率だった。その後の総選挙はほぼ50%の投票率で、20%落ち込んでいるが、自民党(の総得票)は1900万票で一定している。増えていないが3分の2近い議席を得ている」

「国民が現状に満足しているわけではないし、不満もあるだろう。野党が本当に政権を担い得る体制ができたら投票率も上がる。20%という投票率の差は2000万票。その7、8割は野党に入り、3000万票近い票になる。だから何としても野党の結集を図らなければならない。野党がしっかりまとまって、もう一度頑張ります、こういう社会を目指しますと訴えれば、必ず支持は得られる」

1/2ページ

最終更新:5/27(月) 11:50
デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売

「デイリー新潮」は総合週刊誌「週刊新潮」が発信する最新の話題に加え、専任取材班による綿密な取材に裏打ちされた記事を配信するニュースサイトです。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事