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トランプ大統領に宮中晩餐会で提供される肉は「羊」、焼き方もソースも異例中の異例?

5/27(月) 10:00配信

デイリー新潮

“下々”の日本人は無縁!?

 人気の料理研究家、栗原はるみ氏(72)の公式サイトにはレシピの検索機能がある。「おもてなし」という目的から探すこともできるし、「肉」のカテゴリーを選択すれば「牛、豚、鶏、ハム・ベーコン、ひき肉」の5種類から選べる。

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 だが、どこにも羊の文字はない。このことから分かるのは、日本人の多くが「羊肉の料理で来客や友だちをもてなそう」とは考えていないということだ。北海道は接待などで「ジンギスカン」を出すこともあるようだが、例外中の例外だろう。

 一方「日本の象徴」たる天皇家は、世界中の賓客を「おもてなし」する宮中晩餐会で、フレンチの羊料理を伝統的なメインディッシュにしている。

 なぜ天皇家は羊料理を“伝家の宝刀”としているのかは後述するとして、まずは日本人が羊をほとんど口にしない国民だと知っていただきたい。近年の日本における消費量を表にしてみた。

 そもそも、データをまとめた農林水産省が羊を「その他の肉」に入れている時点で、ニーズの少なさが証明されたようなものだ。ちなみに内訳は、馬、ヤギ、ウサギ、そして羊だという。そこで14年における羊肉の輸入量も参考データとして附記しておいた。

 表にある通り、1人の日本人が1週間に食べる量も算出してみたが、豚肉と鶏肉は共に400グラムを超えた。牛肉は高価だからか、少し少なめの200グラム台だ。

 ところが、羊の輸入量を元に計算してみると、1週間で数グラムの単位である。1年間でやっと100グラムを超えるという数字でしかない。一般に羊が好きな人は増えていると言われるが、それでも我が国では依然としてマイナーだ。知人や友人をもてなす時にマトンやラムを使うのは、やはり勇気がいるということだろう。

 冒頭で紹介した栗原氏のサイトでも、「おもてなし」用として表示される肉料理は「鴨のソテー オレンジソース」、「牛肉のたたきハーブ巻き」、「手作り鶏ハム」、「ポークソテーねぎクリームソース」――という具合だ。

 それでは、天皇家は宮中晩餐会で、どのように羊をメインとする「おもてなし」のメニューを組み立てたか、実例を表にしてみたので、ご覧いただきたい。表は2つあり、【上】は84年から91年。昭和天皇時のメニューも含まれている。

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最終更新:5/27(月) 17:30
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