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播戸竜二が語る世界2位。日本には 「小野伸二という『太陽』がいた」

5/27(月) 7:17配信

webスポルティーバ

結局、PK戦は日本の選手がきっちり決めていくなか、ポルトガル4人目のPKをGK南雄太が止め、最後に日本5人目の酒井友之が冷静に決めて勝利した。

「勝って、ホッとしたわ。シュートを外して負けたら、えらいことになっていた」

 播戸は苦笑いを浮かべて、当時のことを振り返った。

 このポルトガル戦の勝利を経て、チームはさらに結束し、勢いがついた。とはいえ、チームに生まれた強固な一体感は、試合の結果がすべてではない。他にもいくつかの要因があると、播戸は思っていた。

「一番は、伸二の存在ちゃうかな」

 播戸はそう断言した。

「小野伸二という絶対的な"太陽"がいたのが大きいと思う。だって、その前年の6月にW杯(日本が初めて出場した1998年フランス大会)に出てんねんで。そんなこと、俺らの年齢で、当時もやけど、今もあり得る? プロ1年目の選手がW杯に出るなんて、今だってないでしょ。

 そういう実力にプラスして、あいつは人としてもええヤツやし、気配りもできるし、リーダーシップも取れる。だから、自然とみんながついていく感じやった。それで(チームは)ひとつにまとまったんやと思う」

 チームの誰もが、小野には一目置いていた。

 どの世代にも「こいつは」という選手内でも認められる選手が必ずいる。小野はこの世代では、実績、技術、人間性......あらゆる面において別格だった。そんな優れたリーダーに導かれ、「優勝」という目標に向かってひとつになって戦うことで、チーム自体が成長し、日本は世界を驚かせるチームになっていった。

(つづく)

播戸竜二ばんど・りゅうじ/1979年8月2日生まれ。兵庫県出身。現在はフリー。琴丘高→ガンバ大阪→コンサドーレ札幌→ヴィッセル神戸→ガンバ大阪→セレッソ大阪→サガン鳥栖→大宮アルディージャ→FC琉球

佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun

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最終更新:5/27(月) 16:39
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