ここから本文です

フォルクスワーゲンはバッテリーを自社生産し、EVへの移行を加速する

5/28(火) 8:11配信

WIRED.jp

数百万台のディーゼル車が対象となった排ガス不正問題の発覚から4年。フォルクスワーゲン(VW)は電気自動車(EV)の未来への移行を目指す企業のなかでも、最も熱心な(少なくとも表向きには)自動車メーカーとなった。同社は2028年までに70台の電気駆動モデルを投入する予定で、EVの生産に向けて16の工場で設備の入れ替えを進めている。

電気自動車で復活する「ワーゲンバス」に試乗してみた

最高経営責任者(CEO)のハーバート・ディエスが年末に「Automotive News」に語ったところによると、同社はバッテリーの生産を強化するようサプライヤーに求めており、すでに1,500万台分を確保しているという。年間1,000万台を生産するメーカーにとっても大きな数字だ。

とはいえ、こうした移行は順風満帆とはいかない。VW傘下のアウディは、バッテリー不足によって電気SUV「e-tron」の生産台数が予定を1万台ほど下回るとみられていることが、4月の一部報道で明らかになっている。

自社生産という大胆な戦略

こうした状況を受けてVWは、バッテリーの一部を自社生産しようとしている。このほど同社は、非公表の提携先と共同でドイツの本社付近にバッテリー工場を新設するため、10億ユーロ(約1,228億円)近くを投資すると発表したのだ。

自動車メーカーの多くは、バッテリーパックをサプライヤーから購入するか、購入したセルを自社でパックにしている。これに対してVWは、セルから自社生産しようとしているのだ。

VWはバッテリー工場の稼働時期や生産能力について、ほとんど明らかにしていない。過去の不正はどうあれ、こうしたバッテリーの時代を支配しようとするかのような動きは、自動車メーカーとしては大胆であることは確かだろう。

EVの時代に向けて大きな賭けに出ている自動車メーカーは、VWだけではない。ゼネラルモーターズ(GM)、フォード、BMW、メルセデス・ベンツ、ボルボといったメーカーが、今後数年以内に新しいEVを次々に投入する計画を発表している。ほかにも業界の風雲児であるテスラや中国メーカーなど、EVに特化したスタートアップが数多く存在する。

1/3ページ

最終更新:5/28(火) 8:11
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ