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日本の将来はインフレ確定!? 裏づけとなる「四つの理由」

5/28(火) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、未来の日本がなぜインフレになると考えられるのか、四つの理由をもとに見ていきます。※富裕層だけが存在を知るプライベートバンク、ピクテ。この金融機関の歴史は古く、富裕層の資産運用を通じて築いたノウハウがあります。本連載では、ピクテの投資手法をわかりやすく紹介しながら、初心者の資産運用にも役立つ投資テクニックを紹介します。

相対的に低くなった、日本人の所得水準

ピクテは数年前から世界的にインフレの時代に転換すると予測を変更し、長期的な資産運用戦略を再構築し始めています。そんな中、私は海外だけでなく、今後日本の物価も更に上昇する、つまりインフレになると考えています。それには主に四つの理由があります。

(1)日本人の所得水準が相対的に低くなったこと

(2)既に大量に供給された通貨が預金として銀行部門に滞留ていること

(3)国際競争力の低下により貿易黒字力が劣化してきたこと

(4)将来的に日本の財政が破綻し大幅な増税、あるいは社会保障負担の飛躍的な増加が予想されること

一部は 「三つの危機」 とも重なったりしますが、特にインフレに影響する重要なポイントは、相対的に低下してきた所得水準と、大量供給された通貨が銀行部門に預金となって滞留していることの二つだと考えています。

まず、「日本人の所得水準が相対的に低くなったこと」をしっかりと認識する必要があります。

長期的には所得水準と物価上昇率には関係があるようです。つまり、所得が高い国の物価は上がりづらく、低い国の物価は上がりやすくなっています。図表1は一人当たり名目GDPを各国別の所得水準と考え、1995年当時の一人当たりGDPとその後20年間の物価上昇率(年率)の関係を見たものです。

ここでは一人当たりGDP(所得水準)の高かったスイスや日本の物価上昇率は低いのに対し、逆に所得水準の低かった国の物価上昇率が相対的に高かったことが分かります。

日本人の所得水準はかつて世界最高水準でした。1995年当時、一人当たりの名目GDPは4万3455ドルとスイスに次いで世界第2位の地位にあったのです(人口100万人以上の国が対象)。しかし現在ではこれが22位まで低下しています。このことは日本人の所得が低くなった、ひいては日本の物の価格が安くなったことを意味しています。

最近外国人による需要増加で東京や大阪でホテルの宿泊料や高級レストランの値段が上がっているようですが、彼らからすれば高い料金を払って値段を引き上げているつもりはまるでなく、ただ単に日本の価格が安いだけなのです。単に、自分の国で同じようなサービスに払うのと、同程度の金額を使っているだけのことなのだと言えます。

これに限らずそのような例は他にいくつもあるのです。海外からの要因で、国内の価格が上昇しているということは少なくありません。例えば、魚介類の価格が高騰していますが、その背景には海外における魚の人気化、中国などによる乱獲などが存在するのです。今後、その傾向には拍車がかかり、日本人が気付かないうちに、外国人が日本の物価を引き上げてしまう時代になるでしょう。

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最終更新:6/18(火) 11:27
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