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「Hanako世代」の定年後がかなり憂鬱な理由

5/28(火) 5:50配信

東洋経済オンライン

 人手不足が深刻化するなか、働く女性の数は増える一方です。総務省が発表した労働力調査(2018年)によると、2015年以降に正社員として働く女性は、45歳から54歳で毎年10万人、一世代上にあたる55歳~64歳で毎年3万人のペースで増えています。それに伴い、定年を迎えるサラリーマン女性も当然増えていくことになります。雑誌『Hanako』が創刊(1988年)されたころに就職した“Hanako世代”の女性たちは今、まさに定年を迎えようとしています。

 今回は、会社組織に蔓延する「男性脳&会社脳」にサラリーマン女性が長年順応してきたことで生じる、定年後の「社会との感覚のズレ」と、そのズレに彼女たちが苦しまないための方策についてお話ししていきます。

■「男性脳」に染まらないと、定年まで働けない? 

 長年組織で仕事をしていると、女性もいわゆる「男性脳」に染まっていきます。一般的に男性は物事を論理的に考え、目的や目標を明確に定め、しっかり白黒をつける傾向にあります。

 会社組織では個人が自由に動くと、全体としては非効率です。これを避けるため、組織としての方針や優先順位が決められます。言うまでもなく、これまで組織のトップは男性が多かったわけですから、仕事の進め方や物事の判断は男性的な思考回路がベースになっています。

 当然、会社での会議もこのパターンで進められ、合意形成されてきました。ですから、議論に入っていくためには、女性であっても男性的な思考回路を理解し、そのうえで自分の主義主張をしていかなければなりません。

 女性は本来、共感したり、されたりと「合意に至るプロセス」を重視する傾向にあります。しかし、企業組織ではそんな寄り道、脇見が許されません。目的に向かって効率的に物事を進めていかなければいけないからです。こういう思考を長年繰り返していると、だんだんそれに慣れていき、男性の思考回路が身に付いていきます。加えて組織の価値観に染まっていくため、会社脳の備わった女性になっていくのです。

 女性に男性脳が備わっていると、会社のような男性社会では意思疎通がしやすく、とても便利です。ところが、会社を離れて地域社会、あるいはフルタイムで働いた経験のない女性が多く集まる場所に行くと、ストレスを感じやすくなるといいます。

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最終更新:5/28(火) 5:50
東洋経済オンライン

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