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マツダ「新型MAZDA3」のデザインは何が売りか

5/28(火) 6:00配信

東洋経済オンライン

 ここまで話題豊富な新型車も珍しい。5月24日に国内向けに発売されたマツダの新型車「MAZDA3(マツダ3)」のことだ。

【写真】マツダ3のきれいに仕立てられたドア開口部

 まず車名が変わった。マツダ3のルーツは1963年にデビューしたファミリアで、2003年から翌年にかけて、商用車登録のバンを除きアクセラにスイッチした。それがこの世代から、マツダ・ブランドであることを強調するために、欧米と同じマツダ3というネーミングで日本も売っていくことになった。

 ボディが2種類であるのはアクセラ時代と同じだ。しかしセダンがそのままなのに対し、ハッチバックは従来のスポーツからファストバックに呼び名が変わっている。

■ファストバックの歴史

 ファストバックは1960年代のフォード「マスタング」あたりから使い始めた言葉で、ルーフからリアウインドーにかけてなだらかなスロープでつなぎ、空気抵抗の少ない、スピード感のあるスタイリングとしたものだ。

 近年はアウディやホンダがこのスタイルを多用しており、少し前に日本に導入されたプジョー「508」もこの言葉を使っていた。いずれも実用重視のセダンやハッチバックとの差別化を図りたいという目的があるようだ。マツダ3も似たような考えから、ファストバックと名乗ったのだろう。

 ニュースリリースでもパーソナルカーという言葉を使っており、ほかのセダンやハッチバックとは違うことをアピールしたいようだ。

 しかもファストバックとセダンとではデザインが大きく異なる。共通なのは2725mmのホイールベースとボンネット、グリル、ヘッドランプ、ウインドスクリーンなどに留まり、ドアは前後ともに違うし、ルーフのカーブの具合も異なる。

 ニュースリリースでも、ファストバックは「色気のある塊」、セダンは「凛とした伸びやかさ」という異なるテーマを掲げている。

 チーフデザイナーの土田康剛氏によると、この差別化は2015年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「RXビジョン」、2年後の東京モーターショーでお披露目された「ビジョン・クーペ」と関係があるという。

 2台のコンセプトカーは、世界で高く評価されている魂動(こどう)デザインをさらに深化させるべく、日本の美意識に基づく「引き算の美学」、つまり過剰をそぎ落とし、滑らかな面が表現する繊細な光の移ろいによって豊かな生命感を表現することに力感が置かれていた。

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最終更新:5/28(火) 6:00
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