ここから本文です

戦略爆撃機「B-52」のエンジンを点火する驚きのアナログ方法 ― 米空軍が映像公開

5/29(水) 21:11配信

エスクァイア

起爆カートリッジを使用すれば、戦略爆撃機B-52「ストラトフォートレス」のエンジンに即座に点火可能なのです。

【写真】米空軍爆撃機「B-52H」が2019年3月14日に欧州上空を飛行

 1960年代のベトナム戦争におけるアメリカ軍の象徴ともいえる、戦略爆撃機B-52「ストラトフォートレス」。

 通常であれば、エンジンのウォームアップにおよそ1時間を要するこの「B-52」ですが、起爆をうながすカートリッジ式スターターを用いることで、即座に点火することが可能なのです。

 アメリカ空軍が公開した映像には、カートリッジ式スターターのデモンストレーションの様子が映し出されています。小型の起爆装置により爆撃機のターボファン・エンジンが起動し、迅速に離陸体制を取ることができるのです。

 かつての冷戦時代、アメリカ戦略航空軍団(the U.S. Strategic Air Command=SAC)は予期せぬ核攻撃に備え、報復爆撃のための爆撃機が緊急出動できるよう常備していました。B-52「ストラトフォートレス」はその戦略航空軍団の主力爆撃機であり、アメリカ国内の全基地において敵国をターゲットとして配備されていたのです。敵軍の戦闘機や大陸間弾道ミサイルに撃墜されないためにも、爆撃機には機動力が求められます。

 2019年の現在でも運用されている「B-52」爆撃機の離陸準備には1時間程度を要します。その時間を短縮するための緊急用として開発されたのが、カートリッジ式スターターなのです。

 搭載されている8基のエンジンのうち2基に、整備士が小型の起爆装置をセットします。その爆発により、エンジンが点火されるのです。カートリッジ式スターターを用いることで、離陸に要する時間はわずか10分に短縮されるのです。

 起爆装置による手動のエンジン着火は、アナログ的でもはや過去の技術と言えるかもしれませんが、「B-52」爆撃機は2019年のいまもなお、予期せぬ核攻撃に備え、いつでも飛び立てるよう配備されているのです。

最終更新:5/29(水) 21:11
エスクァイア

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事