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パンダのシャンシャンを中国に返還しなければならない本当の理由

5/29(水) 9:01配信

FRIDAY

6月12日に2歳の誕生日を迎える上野動物園のシャンシャン(メス)。「早ければ6月にも中国に返還されるのでは」との報道もあり、最後に一目愛らしい姿を見ようと多くの人が連日列をつくっている。

癒される! 愛らしいパンダの画像はコチラ

シャンシャンの今後に関しては、現在、東京都と中国との間で話し合われているというが、「パンダ2歳返還説」の真相を上野動物園の前園長で、現在日本パンダ保護協会の会長を務めている土居利光氏に聞いた。

■日本にずっといると、シャンシャンは孤独!?

上野動物園のリーリーとシンシン、そしてシャンシャンの3頭のパンダをはじめ、現在日本には全部で10頭のパンダがいる。中国との協定で子供が生まれた場合「2歳になったら帰ってしまう」ともっぱらの噂だが、かわいいシャンシャンも6月に中国に戻ることになってしまうのだろうか。

「生後24ヵ月になったら、中国と東京都が協議をするということで、すぐ戻すわけではありません。ただ、いつかはシャンシャンも中国に戻るでしょう。なぜなら、日本にいてもシャンシャンは一人ぼっちで過ごさなくてはなりません。いなくなるのはさみしいかもしれませんが、中国へ帰って、いいパートナーと巡り合って、自分たちの子孫を増やすことが、シャンシャンにとっての幸せなのです」

■親子でいるのは1歳半まで。その後はオスをめぐるライバル!?

1歳半になったころから、母親のシンシンから離れて一人暮らしを始めたシャンシャン。まだ体も大人のパンダより小さく、親と離されるのはかわいそうに思えたが、

「野生のパンダは、だいたい1歳半から2歳ぐらいで親と離れて自立します。それまでは親と一緒にいて、どういうエサを食べたらいいのか、パンダ同士でどうコミュニケーションをとったらいいのかなど、生きていくために必要なことを学びます。そして、それ以上学ぶ必要がなくなったら、自然に親から離れていく。

動物は子孫を残すことが重要ですが、自分のテリトリーに乳を飲む子どもがいると発情期がこないんです。子パンダにとっても、早く自分の生息地域を見つけ、パートナーと出会わなければならない。それがパンダにとっての幸せなのです」

■3歳ぐらいになると、性成熟期を迎えるパンダ。

「そのころになると、親子というより、自分自身で生きていく独立した個体同士。パンダは成長するにつれて、親のことを忘れてしまう。父親パンダにいたっては、交尾後すぐにメスのもとを離れるので、子どもが生まれたとすら知らない。それが彼らの生き方なのです。動物には、それぞれの生き方がある。それを尊重してあげてください」

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最終更新:5/29(水) 16:14
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