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糖尿病治療薬 リスク不明瞭の新薬より高実績で安い薬を

5/30(木) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 健康診断や人間ドックの結果が出るたびに、どんな薬を飲んでいるかの会話に花が咲く。「なんだ、お前もあの薬を飲んでいるのか」と妙に安心してしまうことも少なくない。だが、多くの人が服用している有名薬だからといって、それがあなたに合っているとは限らない。

 日進月歩の医療の世界では「新薬」によって治療の常識が一変するケースも珍しくない。例えば、糖尿病でその役割を期待されるのが「スーグラ」に代表されるSGLT2阻害薬だ。船橋市立医療センターの岩岡秀明医師(代謝内科)がこう話す。

「『SGLT2阻害薬』はブドウ糖を尿として排出させる機能を促すことで血糖値を下げる働きがあります。また血糖値を下げるだけでなく体重減少、血圧低下、中性脂肪の低下に加えて腎機能低下を抑える作用があります。

 しかし、2014年に承認された新しい薬のため、長期間飲み続けた際の副作用が不明瞭。他の薬に比べて薬価が高いこともネックです」

 岩岡医師が第一選択肢として処方するのは「ビグアナイド系」に分類される「メトホルミン」だ。

「このタイプは、心血管病を減らすエビデンス(科学的根拠)が確立している。ジェネリックが発売されているため薬価も安く、長く飲み続けやすい薬ではないでしょうか」(岩岡医師)

 一方で「メトホルミン」にはこんな注意点がある。

「腎不全や肝不全、急性心筋梗塞などを発症している患者の服用は禁忌。ただ、高齢者でも禁忌でさえなければ服用できます」(同前)

 臨床現場で長く使われてきたことで、リスクもある程度はっきりしている。これも最新の薬にはない利点といえる。

※週刊ポスト2019年6月7日号

最終更新:5/30(木) 16:00
NEWS ポストセブン

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