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【ONE】秋山成勲「『本当にあいつ43歳なのか?』っていう動きが出来たら」=6月15日上海大会でONEデビュー

5/31(金) 0:03配信

ゴング格闘技

6月15日(土・現地時間)、中国・上海の宝山(バオシェン)アリーナで開催される『ONE:LEGENDARY QUEST』で、秋山成勲がONE Championshipデビュー戦に臨む。

【写真】UFC韓国大会でタフな試合を見せた秋山だが心中は…

アジア大会で金メダルを獲得するなど、柔道で活躍した秋山は、2004年の「Dynamite!!」で総合格闘技転向。HERO'S、DREAMに参戦後、2009年からUFCと契約し3度のファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得するなど激闘を繰り広げた。

UFC戦績は2勝5敗。2015年11月のUFC韓国大会で秋山はアルベルト・ミナと対戦しスプリット判定で敗れた後、続く韓国大会での出場を希望していたが、その機会は訪れず、2018年年末にUFCを離れ、今回のONE出場となった。

3年7カ月ぶりの試合に臨む秋山のONE初陣の相手はMMA8勝3敗のアギラン・タニ(マレーシア)。2018年7月には後のONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムを相手に3Rまで粘り強い戦いを見せている。

23歳の新鋭を相手に、ONEウェルター級(83.9kg)で43歳の秋山は、どんな戦いを見せるのか。ケージではなくリングで行われるONEで秋山はタニをコーナーに詰めることができるのか──試合を16日後に控えた秋山に聞いた。

タレントとして活躍するなか、ファイターとして「フェードアウトしていく可能性もあったのでは?」と問われた秋山は「自分もそう思っていた」と気負いなく語り始めた。

自分より20歳若くタイトルマッチ経験者でもあるタニを相手に実戦感覚を取り戻して戦うことができるのか──自問自答する秋山は、練習後の囲み取材で「不安だらけ」と吐露しながらも、「すごいキツいけど、楽しい」と笑顔を見せた。

フェードアウトしても食ってはいける。でもすっきりしない部分があった

――6月15日に中国・上海でのONEの試合が決まって、実際に本格的に追い込みを初められたのはいつくらいからですか。

「2~3カ月前くらいですね」

――2015年11月のUFC以来、3年7カ月ぶりの試合となります。実際に動いてみての感触は?

「正直、半年前だと動けると思ってやってみたのが、結局、動けなくて、それがずっと続いていて、4カ月前でも全然、動けない。3カ月前になって、ようやくその2カ月分が貯金になってやっと動けるようになって、みたいな感じです。遅かったですね、動けるようになるタイミングが」

――実戦形式に近い形のスパーリングもされたのでしょうか。

「はい。海外に行ってやったり(※ハワイ、タイのタイガームエタイで練習)、それこそ松倉(信太郎)選手とか打撃の上手い選手と一緒に、打撃の勘やタイミングであったり、間合いであったりをやりつつ、思い出しながら、自分で確かめながら確認しながらやってきました。少しずつですけど、確実に持っているポテンシャルが上がっている感覚はあります」

――UFCの次の韓国大会がなかなか決まらず試合間隔が空くなか、正直なところ、秋山選手は現役選手としてはこのままフェードアウトしてしまうのかな、と思っていました。

「ああ、全然、自分も思っていました。(周囲の)みんなもそう思っていたと思いますけど、自分もそう思っていたので」

――それを、今回のような話があって、もう一回、気持ちを持ち上げようと思ったのはどこにありましたか。

「ああ……、けどやっぱり、それは自分の親父から教わった『何でも挑戦しろ』という言葉がずっと頭の中にあったので、それがどっかに引っかかって……そのままフェードアウトしても正直、食ってはいけるんです、全然。だけど、お金ですけど、お金じゃない。お金は自分の価値を決める、単なる数字であって、お金を稼ぐためにという挑戦でなく、自分の中で……あの、すっきりしない部分があって。いろんな偉業を成し遂げた人の話を聞くと、常に何かに挑戦していることが多くて、それはすごく光っていて格好良かったから、親父も自分にそう言っていたんだと思います。

UFCでそのまま終わっても恰好いいし、綺麗だったと思いますけど、新しくこの歳でやるということに対して、自分の中ですごくモチベーションもあり、いい挑戦じゃないかなと思って。それをほかの人が見て、どう思うか分からないですけど、自己満足かもしれませんけど、いいんじゃないかと」

――追い込んでいる途中で後悔はしませんでしたか。

「うーん、ずっとそれ(練習)で育ってきたから。一時期、普通にほかの仕事をしていて、楽な生活もあったんですけど、あの感覚というのは、正直、キツいですけど……もう投げ出したくなる、あの雰囲気はすごいキツいんですけど……楽しいんですよね」

──楽しい?

「最後には、ああ気持ちよかったとか、楽しかった、と思えるのはまだ好きなんでしょうね」

──以前には「水を汲みに行く気持ちがあれば」と言っていましたが、その気持ちが残っていたと。

「はい、そうですね」

──実際、43歳で動いてみて、若い頃と比べて体力回復が遅いとか、動体視力が落ちたとか、そういったことを身を持って感じることはありますか。

「感じます。それって当たり前のことじゃないですか。それをどう自分で受け止めるか、というだけのことなので。それを無理やり鮭のように逆らって行くのもいいんですけど、それを受け容れてきれいに流す方が、人としてうまく流れていくんじゃないかと思うんです。逆らうことも大切ですけど、人それぞれで、私の場合は、それを受け容れた上で、次、どうするかを考えた方が、歳にあった自分の動きができるんじゃないかと思っています。その中で、『本当にあいつ43(歳)なのか?』っていう動きが出来たら、恰好いいじゃないですか」

──身体を見ると、とても達観した風には見えないですけど(笑)。

「『あいつ、マジか!?』って(笑)。そういうのも自分の中で期待しながらやってます」

──ONEでウェルター級で戦うとのことですが、計量方法が異なります(※ONEは水分値を測定し尿比重を検査、急激な水抜きによる減量を禁止)。

「そうですね。初めてのことなので、大沢(ケンジ・和術慧舟會HEARTS代表)君に聞いて、いろいろアドバイスをもらいながらやらなくちゃいけない部分のひとつです。自分も100%分かっているわけじゃないので、ちょっと面倒ですが、UFCの時の減量(ウェルター級=77kg)よりマシだと思っています」

──いま(試合2週間前)何kgですか?

「85~86くらいじゃないですか(※ONEウェルター級は83.9kg)。試合が決まるまでは増えていたというか、脂肪がのっていたのでボテッとしていて格好悪かったです(苦笑)」

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最終更新:5/31(金) 0:12
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