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来週(6/3~7)の日経平均株価の予想レンジは、2万300~2万1000円! 昨年12/25の大暴落からリバウンドを果たした「2ケタ成長銘柄」が狙い目!

6/2(日) 20:15配信

ダイヤモンド・ザイ

米中関係のさらなる泥沼化により、
今週の日経平均株価は5月半ばの直近安値下回る
 今週の日経平均株価は下落。先週に引き続き、米中関係のさらなる悪化懸念から不安定な相場展開になりました。

【詳細画像または表】

 中国が、ファーウェイ排除に向かう米国への対抗措置としてレアアースの輸出制限を検討していることが報じられ、米中対立の長期化が世界経済に悪影響を与えるとの見方が強まっています。このような状況のなか、底堅さをみせていた日経平均株価も、5月30日にはほぼ2カ月ぶりに節目の2万1000円を終値で下回りました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
 さらに、トランプ米大統領は5月30日、「メキシコを通じた不法移民流入が止まるまで、米国は6月10日をもってメキシコからの全製品に5%関税を課す」とツイートしました。これを受けた31日の日本株市場は過剰に反応し、5月14日の直近安値である2万750円を割り込みました。主力銘柄の物色は避けられ、個人投資家を中心に、直近IPO銘柄や中小型のバイオ株などでの短期的な売買にとどまっています。

来週の日経平均株価も方向感のない相場が継続! 
直近IPO銘柄やバイオ株などでの日替わり的な物色が中心に
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万300円 ~ 2万1000円
 
 来週の日本市場も、引き続き不透明感の強い相場展開となり、値下がり圧力が強まることが懸念されます。トランプ大統領によるツイッター発言に影響を受けやすい状況が続きそうです。

 日米首脳会談では日米間の関税に関する協議が参院選明け後に先送りされましたが、米中関係が泥沼化しているほか、週末に伝わったメキシコからの全製品に関税を課すとの報道はネガティブでした。いずれにせよ、米中関係については6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を予定していることから、それまでは大きな進展はないでしょう。加えて、メキシコへの関税方針についても、引き続き神経質になりそうです。

 そのため、腰の据わった資金が入りづらく、個人投資家を中心とした、直近IPO銘柄や中小型のバイオ株などでの日替わり的な物色に向かいやすいでしょう。そのほか、業績面での安心感や需給面での下支えが意識される銘柄などが好まれそうです。自社株買いの発表も相次いでいますので、株主還元策を材料視した買いもみられるでしょう。

 昨年12月25日に多くの銘柄が安値をつけましたが、それから間もなく半年を迎えようとしています。信用取引の6カ月期日明けも意識されてきやすく、期日明けにともなう需給改善を期待した物色も次第に強まりそうです。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
ホープが+54.40%で値上がり率トップ! 
 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がり率トップに輝いたホープ(6195)は、新規事業であるエネルギー事業の取引規模が計画に対して大きく拡大したことを背景に、2019年6月期の業績予想を上方修正したことが好感されました。この発表後は、連日でストップ高を付けての急伸になりました。

 値上がり率2位のフルッタフルッタ(2586)は、前週に2019年3月期決算を発表し、最終損益は連続で赤字でしたが、悪材料出尽くしと判断されたたようです。

 その他、値上がり率ランキングの上位には低位株が多く、不透明な相場環境の中で、短期筋の資金が集中した格好とみられます。

 値下り率1位のフジタコーポレーション(3370)は、前週に米娯楽企業が苫小牧で開業を目指すとの報道を受けて北海道地盤の同社に思惑買いが集中していたので、その反動で急落しました。

 施工不良の物件問題で揺れるレオパレス21(8848)は、第三者委員会の報告内容が嫌気されました。前週までは旧村上ファンド関係者が運営するレノの買い増しを材料に急伸していましたが、その反動もあったようです

 ■今週の値上がり率トップ5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 +99.39
 ホープ(マザ・6195)
 2
 +40.19
 フルッタフルッタ(マザ・2586)
 3
 +38.89
 ファンドクリエーショングループ(JQ・3266)
 4
 +32.58
 エヌ・シー・エヌ(JQ・7057)
 5
 +30.27
 アサカ理研(JQ・5724)

 ■今週の値下がりワースト5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 -26.97
 フジタコーポレーション(JQ・3370)
 2
 -20.65
 イーエムネットジャパン(マザ・7036)
 3
 -20.05
 レオパレス21(東1・8848)
 4
 -19.70
 レアジョブ(マザ・6096)
 5
 -18.79
 倉元製作所(JQ・5216)

 ■今週の出来高トップ5

 順位
 出来高(株)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 502,728,900
 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
 2
 262,037,500
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
 3
 256,896,400
 日本通信(東1・9424)
 4
 157,946,600
 エー・ディー・ワークス(東1・3250)
 5
 138,973,300
 レオパレス21(東1・8848)

【来週の主要イベント】
「米ISM製造業景況指数」や「米雇用統計」に注目! 
 <6月3日(月)>
◆1~3月期四半期法人企業統計調査
◆決算発表:伊藤園(2593)、ピープル(7865)
◆中5月Caixin製造業PMI
◆独5月製造業PMI改定値
◆米5月ISM製造業景況指数

 <6月4日(火)>
◆欧4月失業率
◆米4月製造業新規受注
◆パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言

 <6月5日(水)>
◆中5月Caixinサービス部門PMI
◆独5月サービス部門PMI改定値
◆欧4月小売売上高
◆米5月ADP雇用統計
◆米5月ISM非製造業景況指数
◆米地区連銀経済報告(ベージュブック)

 <6月6日(木)>
◆独4月製造業新規受注
◆欧1~3月期GDP確定値
◆欧州中央銀行(ECB)政策金利

 <6月7日(金)>
◆4月全世帯家計調査/消費支出
◆4月景気先行指数/一致指数
◆決算発表:積水ハウス(1928)、くら寿司(2695)、日本ビューホテル(6097)、エイチ・アイ・エス(9603)
◆独4月鉱工業生産
◆米5月雇用統計

【来週の注目銘柄】
昨年末に安値をつけながら、見事復活を果たした
「2ケタ成長銘柄」をピックアップ! 
 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。

 前述の通り、昨年12月25日に多くの銘柄が安値をつけてから間もなく半年、信用取引の6カ月期日明けによる需給改善が期待できます。そこで、昨年12月25日に安値を付けた銘柄から、2019年3月期決算が2ケタ成長で、足元の株価がリバウンドをみせている銘柄に注目しました。

 じげん(2019年5月31日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 情報・通信
 東1・3679
 711円
 24.1倍
 5.72倍
 25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスに! 
求人や住まい、車、生活などにそれぞれ特化したサイト「転職EX」「賃貸スモッカ」「中古車EX」「アップルワールド」などを運営。景気に連動する求人広告市場において、景気に相関する掲載課金モデルと景気に相関しづらい成果報酬課金モデルの両方を保有し、安定的な収益を生み出すプラットフォームを確立しています。2019年3月期は2ケタ増収増益で着地。また、2020年3月期においても2ケタ成長を計画しています。株価は昨年12月25日に469円まで下落した後、緩やかなリバウンドを継続しており、25日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロスがみられます。

 グレイステクノロジー(2019年5月31日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 サービス業
 東1・6541
 2621円
 73.9倍
 25.00倍
 開発中の「完全誘導型AIマニュアル」に、すでに引き合いが! 
マニュアル制作専門企業であり、コンサルティングや技術翻訳も手掛けています。2019年3月期は2ケタ増収増益、2020年3月期においても2ケタ成長を計画しています。従来の「読むマニュアル」「見るマニュアル」「理解するマニュアル」から脱却し、AI(人工知能)を活用・搭載した「完全誘導型AIマニュアル」である「GRACE VISION」の開発に取り込んでおり、マニュアル版ではあるものの、すでに引き合いがあるようです。株価は昨年12月25日に1550円まで下落した後、足元では2887円まで上昇する局面もみられました。

 カチタス(2019年5月31日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 不動産業
 東1・8919
 3905円
 21.8倍
 7.71倍
 リバウンドが順調に継続中!  昨年6月に付けた最高値が意識される展開に
中古住宅再生事業を展開しており、戸建の空き家を中心に買取り、リフォームで再生した後、販売しています。2019年3月期は2ケタ増収増益に。2020年3月期においても2ケタ成長を計画しています。顧客情報の蓄積によるリフォーム中契約の促進や不動産仲介会社との協力体制の構築といった生産性を高める取組みのほか、1物件当たりの利益を向上させる施策も継続的に行っています。株価は、昨年12月25日に2360円まで下落した後、順調なリバウンドを継続させており、昨年6月に付けた最高値が意識されそうです。

 【※今週のピックアップ記事! 】
⇒不安定な相場環境だからこそ、割安に放置されている優良銘柄を探せ!  ROEや年初来高値からの下落率、営業利益伸び率などで、成長銘柄をスクリーニング! 

 ⇒投資初心者も買いやすい「5万円株」から、企業の実力や成長性が株価に反映されていない“お宝株”を探せ!  割安で上昇余地が大きい「5万円株」の魅力を解説! 

ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

最終更新:6/2(日) 20:15
ダイヤモンド・ザイ

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9月号:7月20日

定価730円(税込)

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