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【松田直樹メモリアルフェス】 サッカーコラム/8月4日、もう一度、アイツのことを思い出そう

6/3(月) 18:48配信

ベースボール・マガジン社WEB

当時、松本山雅FCに所属していた松田直樹さんが、急性心筋梗塞で突然、命を落としてから、間もなく丸8年になろうとしています。松田さんが高校生の頃から取材を重ねてきた筆者の元に、5月のある日、一通のメッセージが届きました。松田さんの無念を後世に伝え、同じように命を落とす人を一人でも減らしたいという一心で活動している団体「松田直樹メモリアルNext Generation」の河合竜二さんからでした。横浜F・マリノスで松田さんとチームメートで、現在は北海道コンサドーレ札幌で「コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン」として活動している河合さんをはじめ、AED(自動体外式除細動器)の普及とサッカーを楽しむことを伝えたいというメンバーの強い思いを聞きました。(文中敬称略)

文◎平澤大輔(元サッカーマガジン編集長)

8年間も死んだまま

 そうか、もうそんなに前のことになるのか。
 松田直樹がいろんなものを置き去りにして向こうに行っちゃってから。

 2011年8月4日、松田直樹は死んだ。急性心筋梗塞。享年34歳。

 あれから間もなく丸8年になろうとしている。あの夏に涙した人はみんな、そのあと一生懸命に自分の8年間を生きて、日々の生活から少しだけ松田直樹の記憶のかけらが姿を消している。僕もそうだった。

 だから、横浜F・マリノスで松田直樹と一緒に戦っていた河合竜二から連絡をもらったときに、もう一度しっかりと思い出さなきゃいけないと思った。松田直樹は死んで、もう8年間も死んだままだ。僕はありがたいことにその8年間を生きていて、松田直樹のことを久しぶりにちゃんと考えながら、この記事を書いている。

 僕と同じように忘れかけてしまった人に、もう一度思い出してもらって、知らない人にはあの男のことを知ってもらって、その意志を次の世代にきちんと手渡していきたい、と河合竜二が言った。「松田直樹メモリアルフェス」というイベントを開催するのだ。

「フェス」という単語をくっつけたところが、松田直樹っぽくていいじゃないか。どんなことにも熱く楽しく前向きに関わって、多くの人を情熱的に巻き込んできたアイツらしくて。

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最終更新:6/3(月) 18:48
ベースボール・マガジン社WEB

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