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ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫婦共演作 「誰もがそれを知っている」を採点!

6/3(月) 17:00配信

文春オンライン

〈あらすじ〉

アルゼンチンに暮らすラウラ(ペネロペ・クルス)は、妹の結婚式に出席するために、2人の子どもを連れて、故郷スペインの小さな村に帰省する。結婚式の夜、ラウラの実家で盛大なパーティーが催されている最中に、ラウラの16歳の長女イレーネが失踪し、まもなく巨額の身代金を要求するメッセージが届く。ラウラの幼馴染で元恋人のパコ(ハビエル・バルデム)は身代金の調達に奔走し、夫のアレハンドロ(リカルド・ダリン)もアルゼンチンから駆けつける。身内の犯行ではないかという疑心暗鬼や、過去の確執の再燃などに追い詰められたラウラは、娘を救い出すために、長年隠してきたある秘密を打ち明ける。

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〈解説〉

イランの名匠アスガー・ファルハディの『セールスマン』に続く監督・脚本作。ある誘拐事件を引き金に家族の秘密が明らかになるサスペンス・ドラマ。133分。

中野翠(コラムニスト)★★★☆☆大物カップルの競演、スペインの風土感、犯人像も二転三転、出生の秘密――と引っ張るが、ラストは案外あっけない。

芝山幹郎(翻訳家)★★★☆☆場面の密度を確保する腕力は相変わらずだが、塩と脂を加えすぎたせいでメロドラマすれすれ。着地の仕方も強引だった。

斎藤綾子(作家)★★★★☆すぐに物語が読めて展開も想像がつく。だがラスト、とことん孤独になったパコが浮かべる微笑みは、絶品の色っぽさ。

森直人(映画評論家)★★☆☆☆精緻さで魅せる監督なのに、随分判り易いカードを使ったミステリー。主演にセレブ夫妻を迎えた企画モノってところか。

洞口依子(女優)★★★★☆鐘楼時計の導入部はスペインの太陽の下のヒッチコックか。前作同様西洋悲劇だが、この地が最も似合う夫婦共演の圧勝。

INFORMATION

「誰もがそれを知っている」(スペイン、仏、伊)
6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ他全国順次公開
監督・脚本:アスガー・ファルハディ(『彼女が消えた浜辺』『別離』『セールスマン』)
出演:ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、リカルド・ダリン ほか
https://longride.jp/everybodyknows/

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年6月6日号

最終更新:6/3(月) 17:00
文春オンライン

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