ここから本文です

まったく違う! W800カフェ/ストリート 試乗比較インプレッション~53年目の新時代へ〈前編〉

6/4(火) 17:31配信

WEBヤングマシン

前身のW650から数えて21年目、味わいを残しつつ現代的に進化

’16年に惜しまれつつも生産終了となったW800がほぼフルモデルチェンジという内容で復活した! 昭和のルックスとフィーリングを今に伝える稀有なモデルは改元を前に果たしてどのように進化したのだろうか。

【写真をまとめて見る】

W1誕生から半世紀が経過。昭和の香りを令和に伝える

発売当時において国産車の最大排気量であり、カワサキの世界進出の足掛かりとして’66年に登場したのが650-W1だ。’74年に後継モデルの650-RS(W3)が生産終了になったことで一度“W”ブランドは幕を閉じるものの、四半世紀後の’99年、昭和を想わせるルックスや空冷バーチカルツインによるフィーリングなど、当時の雰囲気を再現したW650が登場。Wブランドの第二章がスタートしたのだ。

’11年、W650は排ガス規制をクリアするためにFIを新採用し、5mmのボアアップにより排気量を675ccから773ccへと拡大したW800へとモデルチェンジする。ほぼ姿を変えずに進化したこのネオクラシックモデルは、次の排ガス規制をクリアできないという理由により’16年7月に生産を終了。復活希望の声が高まる中、’19年3月に発売されたのが、今回の新型W800である。基本となるスタイルは継続するものの、エンジンは構成パーツの90%を見直すなど、ほぼフルモデルチェンジといっても過言ではない。

エンジンは快活度アップ、ハンドリングはモダンに

昨夏、W800のファイナルエディションに試乗する機会があった。フロント19インチホイールによる大らかなハンドリング、クランクマスの重さを感じさせる独特なエンジンフィールなど、根本的な乗り味は前身であるW650時代から変わっていないことを確認した。その一方で、剛性不足を感じるフレームや足回り、前後を同時に操作しないと十分に減速しないブレーキなど、基本設計の古さを思わせる部分があったのも事実。その後、排ガス規制をクリアする新型が登場するとの噂を耳にするも、単にそれだけだとネオクラシックのジャンルで取り残された存在になるだろうと危惧していた。

新型を目の前にした瞬間、その思いはさらに強まった。フロントホイールを18インチ化した以外、見た目にほとんど変わっていないではないか。しかも、モデルバリエーションはカフェとストリートの2種類となり、2台はカウルの有無だけでなくライディングポジションまで大きく異なる。ライダーの重心位置がマシンのハンドリングに与える影響は大きく、同じモデルでこれだけ乗車姿勢が異なると、どちらかが破綻を来すはず。ところが……。

1/4ページ

最終更新:6/4(火) 17:31
WEBヤングマシン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事