ここから本文です

アップルは新型「Mac Pro」で、ついに「Pro」の名にふさわしいマシンを生み出した

6/4(火) 12:57配信

WIRED.jp

アップルがようやく、クリエイティヴ業界のプロフェッショナルのためのマシンを発表した。アップルが6月3日(米国時間)に始まった開発者向けカンファレンス「WWDC 2019」で発表した途方もなくパワフルな新しい「Mac Pro」は、これまでMacを使っていたデザイナーやフォトグラファー、ヴィデオエディターといった人々が、待ちに待っていた製品だ。

アップルが発表した6つの新しいもの

長らく放置されてきた旧型Mac Proを使い続けることを諦めて、最近モデルチェンジしてパワフルになったiMacを購入した人々にとって、これは残念な知らせと言えるだろう。なぜなら、アップルはついに「Pro」という名にふさわしいマシンをつくり上げたからだ。

この新しいマシンの外観は、2世代前のMac Proで用いられていたデザイン言語に似ている。つまりアップルの最高峰となるマシンは、再び巨大なチーズおろし器を思わせるデザインになったのだ。

WWDCの基調講演では通常、スペックについての詳しい説明は省かれることが多い。しかしアップルは、いつもながらのプレゼンテーションに統計や数字を散りばめながら、グラフィックカードやモニターの輝度などの詳細を解説し、このコンピューターを発表した。その点でアップルは、明らかにプロユーザーを意識している。

設計からもわかるように、新しいMac Proはハイエンドのマシンである。そして多くのユーザーが購入を正当化できないようなハイエンドの価格が付けられている。

恐るべきスペック

新しいMac Proの価格は5,999ドル(約64万7,000円)からで、このモデルは8コアのCPUに32GBのRAM、そして256GBのSSD(ソリッド・ステート・ドライヴ)を搭載している。それをカスタマイズしていくと、最大で28コアのCPUと1.5テラバイトのRAMにまでアップグレードできる。

同時に発表されたディスプレイ「Pro Display XDR」と組み合わせると、さらに基本モデルで4,999ドル(約54万円)かかる。つまり、少なくとも約11,000ドル(約119万円)が必要になるというわけだ。しかも、これは最も基本的な構成の場合である。

新しいMac Proは、その強力なプロセッサーのパワーとグラフィックスが特徴だ。最大4つのGPU「AMD Radeon Pro Vega II」に対応し、アップルのデモによると8K画質の動画3つを同時にストリーミング再生できるパワーを備えている。

またアップルは同社の設計のトレンドに反して、新型Mac Proのケースを容易に開けられるようにしている。つまり、ユーザーがアップグレードできるMacなのだ。PCI Express拡張スロットは8つあり、これは2013年に発表された旧モデルの2倍となる。本体はラックマウントシステムとして利用できるようになっており、移動しすいように小さなキャスターを取り付けることも可能だ。

専用のアクセラレーターカード「Apple Afterburner」も大きな特徴となる。このカードがあれば、シネマカメラ「RED」などのプロが映画撮影に使うハイエンドのカメラで撮った動画のような、ProRes RAWフォーマットの8K動画を3本同時に再生することもできる。グラフィックスカードにヴィデオの再生を任せれば、CPUのコアをエフェクトやそのほかのタスクに振り向けることができる。

1/2ページ

最終更新:6/4(火) 12:57
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事