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モービーの「俺はナタリー・ポートマンと付き合っていた」アピールは女性蔑視なのか?

6/4(火) 14:22配信

Rolling Stone Japan

先々週、音楽アーティストのモービーが執筆した回想録『Then It Fell Apart(原題)』の一部抜粋が公開された。この中でモービーはナタリー・ポートマンとの交際を振り返り、テキサス州オースティンのコンサートのバックステージで初めて出会った様子を詳しく書いている。当時彼は33歳、彼女は20歳。彼が言うには、2人は短期間付き合ったが、ポートマンに他に好きな人ができたため、彼女のほうから別れを切り出したという。

写真1点:モービーの「俺はナタリー・ポートマンと付き合っていた」アピールは女性蔑視なのか?

ニュースを広めて本の話題作りをするという、タブロイド紙でよく見る類の暴露話だ。だが、ひとつだけ問題があった。誰もモービーとポートマンの交際について、ポートマンにお伺いを立てなかったのだ。ハーバースバザー誌とのインタビューで現在37歳になった女優ポートマンは、モービーと付き合ったことはないと否定した。「彼と知り合ったごくごくわずかな期間を、彼は付き合っていたと表現するのを聞いて驚きました。私の中では、高校を卒業して間もなく、ずいぶん年上の男性に付きまとわれたという風に記憶しています」と、ポートマン。彼女はまた基本的な事実誤認を指摘。本の中では彼女が20歳だったとしているが、実際には彼女は18歳になったばかりだった。

それに対してモービーはInstagramの投稿で(現在は削除済み)、ポートマンが交際はなかったという理由がわからないと戸惑いをあらわにした。数日間ソーシャルメディア上で恨みつらみを並べた後、結局モービーはInstagramに謝罪文を掲載した。その名もずばり「モービーより、謝罪」というタイトルで、「『Then It Fell Apart』の中でナタリーに言及したことに対する批判の多くは理にかなっている」と認め、本に書く前に本人の承諾を得るべきだったと述べた。また、「また14歳という年齢の差を考えれば、20年前ナタリーと初めて出会ったときに、もっと責任と敬意ある行動をとるべきだったと反省しています」とも付け加えた。

モービーの謝罪でもっとも性質が悪いのは、そもそも騒動の発端となった主張、つまり彼とポートマンが交際していたとする本の内容を撤回していない点だ。もちろんこれにはいくつか理由が考えられる。もっとも考えられるのは、モービーが真実を言っている、あるいは本人は真実だと信じているというもの(彼が10年以上ずっとマスコミにポートマンとの交際を語ってきたことを考えれば、たしかに筋が通る)。だが、2人が実際に付き合っていたかよりも、あれだけ批判を受け、ネット上で危険人物とされた後もなお、モービーがここまで躍起になってポートマンと付き合ったと吹聴していることのほうが興味深い。実際に本を読んでみると、どうやらモービーは、ナタリー・ポートマンと付き合うことで自分がクールだと考えていたからこそ、交際のことを書いたようだ。

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最終更新:6/4(火) 14:22
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