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アップル、タブー視されていた機能解禁の衝撃

6/4(火) 18:30配信

東洋経済オンライン

 アップルは米国時間6月3日、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼで年次開発者イベント「WWDC19」を開幕した。基調講演ではApple TV向け「tvOS 13」、Apple Watch向け「watchOS 6」、iPhone向け「iOS 13」、そして新製品となるMac ProとPro Display XDR、Mac向け「macOS Catalina」の順で発表した。

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 この中でまったく新しい存在として登場したのが、iOS 13から派生したソフトウェア「iPadOS 13」だ。

 これまでiPhoneとiPadは「iOS」が動作しており、アプリの多くも共通化されていた。iPhoneとOSを共通化することでスマートフォンとタブレットを違和感なく使いこなすユーザー体験を提供し、世界最強ともいえるiPhoneアプリ開発コミュニティーをiPadでも活用できるようにしてきた。

 しかしiPhoneに求められる、プライバシーやセキュリティー、健康や医療などまで扱う「よりパーソナルなパートナー」として目指すゴールと、iPadユーザーが求める「コンピューターとしての高い生産性」の間にギャップが生まれてきた。そこでアップルは、iPadをより自由に羽ばたかせるべく、iOSを派生させた「iPadOS」を提供することになった。

 アップルによると、iPadOSはtvOS同様、iOSと同じ「13」のバージョンナンバーを持っており、iOS 13で導入されるダークモード追加や写真やマップの進化、「Sign In with Apple」などのセキュリティー対策、アプリサイズの低減と最大2倍のアプリ起動高速化、といった進化は共有しているという。

■これまでタブーとされてきた機能を解禁

 そのうえで、iPhoneではこれまでタブーとされてきた機能を、iPad向けに解禁することになった。

 例えばUSBメモリーやSDカードを通じたファイルの読み込みは、これまでiPhoneでかたくなに実現してこなかったiPadOSの新機能だ。実現に当たってファイルアプリも強化され、これまで対応してきたクラウドストレージだけでなく、ファイルサーバーへのサクセスも可能になった。

 これまでのiOSで写真編集アプリAdobe LightroomにSDカードの写真を取り込む場合、一度iPadの「写真」アプリに読み込んでからLightroomに再度読み込む手順を踏まなければならなかった。これは文書ファイルやプレゼンテーションのファイルにも共通していた問題で、iPad内にもクラウドにないファイルの取り扱いから、MacやWindows PCにない煩雑さを経験せざるをえなかった。

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最終更新:6/4(火) 18:30
東洋経済オンライン

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