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不登校YouTuber・ゆたぼんから考える、不登校問題で一番大切なことは?

6/4(火) 16:00配信

週刊SPA!

「不登校は不幸じゃない」をキャッチコピーに「少年革命家」を名乗り、“不登校ユーチューバー”として「ゆたぼん」(10歳)が注目を集めた。

 不登校児は年々増加しており、『不登校新聞』編集長の石井志昂氏によると、「少子化にもかかわらず、不登校の児童生徒数の割合はこの20年で1.5倍に増え、過去最多になっている」という。だが、文部科学省の「不登校経験者への追跡調査」によると、「行かなくてよかった」と肯定的評価をしているのは約1割で、約4割が「行けばよかった」と後悔しているのも事実だ。

大切なのは、不登校から復帰させる社会の仕組み

 当時者たちの話を聞くと不登校だったことを後悔する声はあるが、かといって、いじめなどが原因で不登校に陥った深刻なケースもあるため、「学校に行かせればいい」というわけではない。

 前述の文部科学省調査でも、いじめなどが原因で不登校になった人は、不登校を肯定的にとらえる意見が目立った。健康社会学者の河合薫氏もそれに同調する。

「生きている限りストレスや困難は必ずあるので、乗り越えようと頑張ることは大事なこと。でも、本当に辛くて耐えられないときは休んでもいいんです」

 河合氏は、「本当に大切なのは、不登校で逃げても、そこから復帰できる選択のある社会」だと主張する。

「不登校をきっかけに進学や就職ができない『社会難民』が増えています。今の不登校児たちが将来、そうならないように『クラスジャパンプロジェクト』に取り組んでいます。これは自宅で学ぶ小中学生のためのネットスクール。

 まずはネット上にクラスをつくりコミュニケーションを取ることから始め、学校や企業、地域が一丸となって、学校を長期間休んでいる子供たちが学び段階を踏みながら学校復帰に向けて在宅でも学校復帰でも、自分で選択できるように支援するというものです。在籍学校との密な連携を行い学習状況は授業出席扱いとして認められます」

我々大人に課せられた使命

 近年、出席認定されるフリースクールも増えつつある。中学から不登校になった中島匠一さん(25歳)はフリースクールで過ごした生活についてこう語る。

「教室にはテレビが3台も置いてあり、テレビゲームをしてるだけでもいいし、ジェンガなどの遊び道具もたくさんあって家のような雰囲気でした。おかげで不登校になってもさまざまな学び方があると知り、将来の夢も見つけることができました」

 子供たちが「不登校になっても復帰できる社会」をつくることこそが、我々大人に課せられた使命なのかもしれない。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!6月4日発売号「元・不登校児たちの主張」特集より

日刊SPA!

最終更新:6/4(火) 16:10
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