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役職・年齢関係なし!? 常識を覆す「クラスター型組織」とは?

6/6(木) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

グループ全体で200人規模ながら、求人に年間600人近い応募が寄せられる建設会社の代表・瀬古恭裕氏の著書『社員が好きなように働く会社』より一部を抜粋し、新しい会社の在り方である「クラスター型組織」について解説します。

「クラスター型組織」とは

「価値観型人事制度」の考え方を実践するには当然、組織のあり方が大きく関係します(関連記事 『社員の働き方をオーダーメイド…「価値観型人事制度」とは?』 参照)。

これまで多くの会社が当たり前のように採用してきた「ピラミッド型組織」では、なかなかうまくいきません。なぜなら、ピラミッド型の組織はもともと官僚制からできたといわれ、上下の関係が固定的です。トップからの指示に従って下位メンバーが動くことを前提としており、下位メンバーが自分の好みで自由に動くなどということは想定外です。軍隊は最も典型的なピラミッド型組織といえるでしょう。

しかし、こういう組織は非常時には強いかもしれませんが、環境が大きく変化していたり、複数の課題に対して同時並行的に対応しなければならないようなときにはうまく機能しません。むしろ、情報がうまく組織内で伝わらず、意思決定が遅くなったり、柔軟に進路を変えたりすることができません。

20世紀の終わり頃から、日本のみならず、世界中で多くの有名大企業が業績悪化に見舞われた要因のひとつは、社会や経済の環境変化にピラミッド型組織が対応できなかったからだといわれるのも当然でしょう。

これに対し、私たちの会社が採用しているのが、「クラスター型組織」です。「クラスター」とは英語で、房(ふさ)、群れ、集団という意味です。「クラスター型組織」とは、一定の役割や機能ごとに小集団を形成し、それぞれが必要に応じて連携しながら、課題を処理していく組織のあり方です。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、もともとは京セラの創業者である稲盛和夫氏が提唱された「アメーバ経営」を参考にしています。

クラスターの数や種類、メンバーの顔触れもその時、その時の状況により変化します。クラスター同士のつながりやその太さも一定というわけではありません。こうした柔軟性を大きな特徴とする「クラスター型組織」が定着しているからこそ、私たちの会社では「価値観型人事制度」が可能になっているのです。

最初からこの「クラスター型組織」で働いてくれている社員にとってはどうということもないようですが、中には戸惑っている社員もいます。特に、大手企業から転職してくれた幹部社員の多くは、長年ピラミッド型組織にどっぷり漬かってきたためか、「訳が分からない」とよく言っています。

たとえば、ピラミッド型組織では上下関係と指示報告系統が明確ですが、クラスター型組織では必ずしもはっきりしていません。必要に応じて、必要な程度で、プロジェクトにおける上下関係や指示報告系統が変わったりします。しかし、そのほうが業務処理や課題解決がスムーズにいくことが分かってくると、次第に慣れるようです。

私たちの会社では、クラスターは仕事組織だけでなく、青年部や組合、社内でのコミュニケーションの場でも同じように使われています。

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最終更新:6/6(木) 10:00
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