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65才未満で発症する若年性認知症、高齢者の認知症との違いは?

6/8(土) 11:00配信

マネーポストWEB

 一般的に認知症は年齢を重ねるほどリスクが高くなり、高齢者の病気と思われがちだが、実は若い世代にもある。65才未満で発症するものは「若年性認知症」と呼ばれ、高齢者の認知症と病理や進行のプロセスは同じだが、取り巻く状況は大きく違う。

 老親の心配ではなく、たとえば自分が認知症になることを想像してみよう。恐れや不安はあるが、親の介護同様、知っておくことで避けられるリスク、準備しておけることもあるはずだ。

 厚生労働省の調査によると、若年性認知症の患者数は約4万人。認知症患者数全体に占める割合は1%以下で、やはり圧倒的に65才以上の発症が多いが、高齢者の認知症とはどんな違いがあるのだろうか。認知症専門医で湘南いなほクリニック院長の内門大丈さんが語る。

「認知症を起こす原因病は数十種類ともいわれますが、いちばん多いのはアルツハイマー病。老年性認知症でもアルツハイマー型が最多です。一方、若年性で多いのは血管性認知症。脳梗塞や脳出血などに続いて発症するので、発症のきっかけがわかりやすいということもできます。

 そして次に多いのは、やはりアルツハイマー病。老年性と同じく、もの忘れや見当識障害、判断力・思考力の低下などの初期症状から始まり、不安や焦燥、抑うつ、妄想などの精神症状も起こります」(内門さん・以下同)

 若年性のアルツハイマー型認知症は遺伝的な要因が強く、“進行が速い”ともいわれる。しかし必ずしもすべてではないと内門さんは言う。

「個人差がかなりあるのです。進行速度の要因はまだ解明されていませんが、診断から10年近く経過しても認知機能が維持されているケースもあります。治療を始めた時期や元来の性格、日常の活動、周囲のサポートなど、いろいろな要因が考えられます」

 そして若年性認知症は発症頻度が少ないこともあり、本人が気づかなかったり、受診しても見逃されたりして、治療が遅れることが少なくない。そんな状況から、若年性の場合は特に、かかりつけ医などを経由せず、専門医療機関の受診を勧めている。

「認知症は、最初に相談する医師がとても重要です。高齢者は、認知症以外にも複数の病気を併発していることも多いので、総合的に診てくれるかかりつけ医に相談するのがよいとされています。

 しかし、かかりつけ医が必ずしも認知症に精通しているとは限りません。若年性の場合はほかの病気を併発していないことが多いので、認知症が気になれば専門医を受診するのが近道。少しでも早い専門的治療で進行を抑制することも期待できます」

 認知症治療について豊富な知識と経験を持つ認知症専門医は、日本認知症学会のホームページから検索できる。

※女性セブン2019年6月20日号

最終更新:6/8(土) 11:00
マネーポストWEB

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