ここから本文です

エアコンがCO2を燃料に変える“工場”になる?

6/8(土) 14:12配信

WIRED.jp

クラウドシステムの強みは「収入」

エアコンでCO2を捕捉するシナリオの隠れた魅力は、各種のCCSシステムに共通する問題の解決を目指すところにある。

CCSの実行にはコストがかかるものの、そもそもこの技術はCO2を取り込んで貯めるだけなので、売れるものがない。一方、CO2を燃料に変えるエアコンは、燃料を売ることで理論的には収入源になりえるのだ。「確実に市場はあります。その市場をつくることこそ、CCSの大きな課題のひとつなのです」とセイゴは話す。

わたしたちは今後も、エネルギーをいくらでも消費するエアコンを使い続けるだろう。高齢者など気候の影響を受けやすい人々は、熱波の時期にエアコンを利用できるかどうかは生死にかかわる問題だ。2003年8月に欧州を襲い、35,000人を死に追いやった深刻な熱波をはじめとする異常な高温現象は、地球全体が温暖になるにつれて、頻度と激しさを増している。

砂漠の国サウジアラビアでは、国内エネルギーのなんと70パーセントがエアコンに使われているという。近い将来、地球上の多くの場所が、サウジアラビアにかなり似た状況になるだろう。

CO2を取り込むエアコンは、それだけでは世界を救えない。それでも、特定の業界やクルマが環境に配慮するようになる方法を研究者が見つければ、エアコンは価値が高い間欠的な再生可能エネルギーとして役立つだろう。

MATT SIMON

4/4ページ

最終更新:6/8(土) 14:12
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ