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元次官に殺害された息子が女性に伝えた「大切な人」の存在

6/9(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 サツキさんと英一郎さんは、そういった男女の仲にはならず、攻略法を相談しあったり、英一郎さんが珍しいアイテムを彼女に送ったりと、“戦友”のような関係だったという。

 最近のやりとりで、サツキさんの心に強く残っていることがある。

「少し前に私はネット上のトラブルに巻き込まれて、他のユーザーから中傷を受けて、ものすごく落ち込んでいたんです。そうしたら、英一郎さんが『大丈夫。自分も同じ目にあってすごく落ち込んだけれど、明けない夜はないから』って励ましてくれたんです。『英一郎さんはメンタルが強いですね。私もがんばりますね』というような返事をしたら、彼はあるプロボクサーの言葉を引用して『なぜあなたはそんなに強いのですか、という質問に、それはね、一度負けたことがあるからさ』って。彼自身、過去につらい経験をしてそれを乗り越えてきたんだなって思いました。私は彼の励ましが心強くて、またゲームの世界に戻ることができました」

“最後の会話”について聞くと、声を落としてこう話した。

「最後は3通くらいメールが来ていたんですが、忙しくて返すことができていなかったんです。内容は全部、私を励ますものでした。『リアルダウン』という言葉を使っていたんですけど、“自分はリアルダウンも考えたんだけど、ゲームを通して大切な人を見つけることができた。だから大丈夫だよ”っていうような内容で。リアルダウンは“自殺”という意味で使われていたのですが、そんな大きなことを告白してまで、私を励ましてくれた」

 両親に日常的に暴行を加えていたという報道もあるが、普段の彼からは、そういった印象は一切受けなかったという。

「激高することもありませんでしたし、何よりも最後のメールにはいま『幸せ』だということが繰り返し書いていました。大切な人というのは“好きな人”ができたという意味だったと思います。だから『いまは幸せですよ』と。

 そのメールを私に送った2日後に、彼は尊敬していた父親に殺されてしまった。私には唐突過ぎて理解できなかった。彼は本当に川崎の犯人のような人間だったのでしょうか」

 彼女は英一郎さんとはオンライン上でやりとりをしていただけであり、英一郎さんの素顔は家族のほうが知っているはずだ。だが、サツキさんの言うように英一郎さんが“居場所”を見つけていたとしたら……親子にとって別の解決策がなかったのか、と考えないではいられない。

◆取材・文/宇都宮直子(女性セブン記者)

 

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最終更新:6/9(日) 8:36
NEWS ポストセブン

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