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英国人が見たエルサルバドル戦。「久保建英は本当に素晴らしい選手になる」「個人的にコパ・アメリカでは…」

6/9(日) 23:31配信

フットボールチャンネル

日本代表は9日、キリンチャレンジカップ2019・エルサルバドル代表と対戦して2-0で勝利。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

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●「ワイドにいる選手のプレーは重要」

――ショーンさん、本日もよろしくお願いします! 4日前のトリニダード・トバゴ戦からは6人が変わりました。どこに注目しますか?

「よろしくお願いします! ウイングバックは原口(元気)と伊東(純也)になりそうなので、今日のメンバーは結構攻撃的ですね。

(フォワードの)永井(謙佑)も大迫(勇也)と全然違うタイプなので、攻める形は裏へ狙うボールが多くなるかもしれません。永井が選ばれたのは少し驚きましたが、今日のプレーは注目ですね」

――4日前のウイングバックは本職がサイドバックの酒井宏樹選手と長友佑都選手でした。それに比べると攻撃的な2人ですね。ちなみに、前回はWi-Fiの調子が悪かったようですが、今日はどうですか?

「うん、今日は問題ないです(笑)」

――今日の開催地のひとめぼれスタジアム宮城は、6年ぶりの日本代表の試合だそうです。ショーンさんは行ったことありますか?

「ありますよ。でも、だいぶ前。2010年ぐらいのベガルタ仙台対鹿島アントラーズの試合だった」

――だいぶ前ですね。何か印象に残っていることはありますか?

「遠かった(笑)」

――立ち上がり、伊東選手のインターセプトから最後は原口選手がシュートを打ちました。さっそく、両サイドが攻撃に絡みましたね。

「そうですね。やっぱり3-4-2-1はワイドの位置にいる選手のプレーは重要だね。森保監督のサンフレッチェ広島もそうでした。(ミハエル・)ミキッチや柏(好文)や清水(航平)が重要な役割を担っていた。

●「平成元年に生まれた永井が、令和の代表初ゴールを決めた」

――エルサルバドルの印象はどうでしょうか?

「今のところは組織もカバーリングも良さそうので、日本の仕掛けを期待したいです」

――前半19分、4年ぶりに代表選出された永井選手がゴールを決めました!

「やっぱり裏へ狙ったね。トリニダード・トバゴ戦は前半のチャンスを活かせなかったけど、今日はしっかり決めきれて良かった。でも、さっき評価したディフェンダーは少しダメだったね…(笑)」

――2人が重なってしまいましたね。

「そう。でも、永井は良いフィニッシュだった」

――これが令和初ゴールです(笑)。ちなみに永井謙佑は平成元年生まれです。

「そうか。令和がやっと始まった! 平成元年に生まれた永井が、令和の代表初ゴールを決めた(笑)。」

――あれ? レフェリーにボールが当たって試合が止まりました。

「トラップ上手いですね!」

――どうやら新しいルールの適用ですね。審判にあたって、相手ボールになってしまったら、ドロップボールで再開するようです。今までは、審判に当たってもプレー続行でした。このキリンカップからルールが変わったようです。

「そうか。教えてくれてありがとう!」

●「半分くらいは原口のゴール」

――その後も立て続けに永井のシュートが。そして、41分、左サイドから原口が挙げたクロスを、永井が左足で決めました!

「今回もナイスシュートでしたが、半分くらいは原口のゴールでしたね。非常に良いアシストだった。ストライカーはいろんなバリエーションがあれば良いですね」

――大迫選手、永井選手に加え、今回は怪我で不参加となった鈴木武蔵選手もいますね。

「そうですね。彼もスピードがありますが、決定力は少し劣るかも」

――前半が終わりました。トリニダード・トバゴ戦と比べてどうでしたか?

「内容はそんなに変わってないけど、今日しっかり得点を奪えましたね。トリニダード・トバゴ戦の後、酒井選手は『もし立ち上がりの20分で得点奪えたら違うゲームになったかなと思います』と言っていました。まさに今日はそうなった」

――前半、印象的だった選手はいますか?

「伊東も原口も印象的ですし、冨安はボールを持ったときに前に向かっていけていたのが良かった」

――まもなく後半です。見てみたい選手は久保ですか(笑)。

「そうですね! あとは、山中(亮輔)も見たいですね。攻撃的なサイドバックだから、インパクトを与えられると思う」

――原口選手や長友選手とは違ったタイプですね。

「そう。山中は攻撃ができる守備人、原口は守備ができる攻撃人。長友はどっちかな。右側の酒井と伊東もそうですね。長友も攻撃ができる守備人だと思うけど、本人は攻撃人になりたいタイプかな」

●「中島と久保は日本の未来」

――59分に永井が負傷交代しました。怪我は心配ですね。

「痛そうですね…。ハットトリック決めたかったので可哀想ですね。日本はいつもの4-2-3-1に戻したね」

――67分、いよいよ久保建英が代表デビューです。中島翔哉と同時に交代で入ります。

「久保も中島も、エルサルバドルDFにとって嫌だね! 日本代表の未来」

――2人をかわしてシュートまで持ち込みましたね。

「既にインパクトあったね。特別なタレントだね」

――チャンスが立て続けに生まれていますね。大迫の惜しいシーンも2つありました

「今の勢いは良いですね。もっともっとゴールが欲しいけど」

――残り10分ほどですが、点を取るには何が必要だと思いますか?

「このまま継続していけば良いかなと思う。結構突破やチャンスができているので、決めきる場面は必ず来そうです。逆にエルサルバドル選手は絶対もう1点取られたくないのでドンドン体張っていますね」

――中島選手を起点に、久保選手、大迫選手とのコンビネーションで相手ディフェンスを翻弄してFKをもらいました。

「中島も久保も大迫もいいプレー」

――後半の得点はありませんでしたが、勝利しました。試合を振り返って、良かった点はどこでしょうか?

「日本は最初から最後まで主導権を握っていて、パフォーマンスは良かったと思う。チャンスメイクもしっかりできていたのでワールドカップ予選に向けていい思いがありますね

●「久保はどの舞台でも実力を見せられる」

――これからコパ・アメリカ(南米背主権)やワールドカップアジア予選が始まる中で、課題になりそうな点があれば教えてください。

「コパはだいぶメンバーが変わるので、少し違うと思いますが、ワールドカップ予選はもちろん堅い守備をする相手をどう崩すかということが大事です」

――この2試合だけで判断するのはむずかしいかもしれませんが、アジア予選でも3バックは戦略のひとつになりそうですか?

「そうですね。この2試合で攻撃のバリエーションはあって、3バックもオプションになりそう。もちろん(この2試合の)相手はそんなに良くなかったけど、2試合とも失点ゼロで終えることができたのも良かったと思います」

――代表デビューを飾った久保選手はどうでしたか?

「久保は予想通りに良かったです。彼はどの舞台でも実力を見せられるね。本当に素晴らしい選手になると思う。彼の成長は凄く楽しみにしています」

――大幅にメンバーが変わるコパ・アメリカについては、どういったところに注目していますか?

「もちろんどんな大会でも勝つことが大事ですが、個人的にコパでは攻撃的なサッカーを見せて欲しいです。引いて守ってカウンターを狙うのではなくて、積極的にプレーして欲しいです。日本と南米のチームはそんなに差がないので、ポジティブに戦えないといけません。そうすればいい経験にもなるし、結果もついてくると思います」

――本日もありがとうございました!

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

【了】

最終更新:6/10(月) 0:47
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