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犬と共に成長 保護犬トレーニング、若者の自立後押し

6/10(月) 12:21配信

オルタナ

保護犬のトレーニングを通じ、引きこもりや不登校の若者たちの自立支援を行うNPO法人があります。「『人には難しいけれど、犬には心を開ける』という若者もいる。彼らにとって犬が人間関係の円滑剤になるのと同時に、殺処分の手前で保護された犬たちにとっても、ここが傷を癒し新たに生まれ変わる場所になる」。日本では数少ない取り組みについて、話を聞きました。(JAMMIN=山本 めぐみ)

保護犬のトレーニングと、若者の自立を支援

茨城県土浦市にあるNPO法人「キドックス」。保護した犬が新たな里親を見つけられるよう必要なトレーニングを行いながら、そのトレーニングを引きこもりや不登校の若者が担当することで、彼らの自立も支援する活動を行なっています。

「私たちが運営するドッグシェルター『キドックスシェルター』では、引き取り手のない犬を保護し、ケアとトレーニングをして新しい里親を見つける活動をしています。ドッグトレーナーの指示を仰ぎながら、トレーニングを若者が担当しています。さらに、保護犬と出会えるカフェ『キドックスカフェ』での接客や販売物の製作も、若者が担当しています」。

そう話すのは、団体の創業者であり代表理事である上山琴美(かみやま・ことみ)さん(33)。「犬も人も、その人がその人らしく、その仔がその仔らしく輝ける場所を作りたい」と、2013年に団体を立ち上げました。

現在は中学生から30代までの15名の若者が通所しており、「保護犬が心身ともに元気になって里親さんを見つける」という目標のもと、一人ひとりの興味や得意なことを生かして活躍しているといいます。

共に成長を目指す場所

どのような若者が通所し、どんなことをしているのでしょうか。上山さんに聞いてみました。

「『人とは難しいけれど、犬とならコミュニケーションがとれる』とか『犬が好き』という動機で来られる方が多いです。本人の希望や適性をヒアリングし、相談しながら何をするかを決めていますが、対面で話すことがあまり得意ではない方が多いので、まずは人の出入りが少ないドッグシェルターで慣れてもらい、少しずつカフェのほうで仕事をしてもらうということが多いです」

「犬も同じです。その多くが地域の動物指導センターから殺処分の手前で保護してきた犬たちですが、最初は人間に対して恐怖心を抱いていたり、体が健康でなかったりもするので、まずはシェルターでしっかりとケアとトレーニングをして、少しずつ慣れてきたらカフェでデビューしています。人も犬も一歩ずつ、着実にまずは目の前の課題をクリアしながら少しずつ環境を整え、社会性を身につけていきます」

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最終更新:6/10(月) 12:21
オルタナ

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