ここから本文です

ベルギーで監督大シャッフル!約半数のクラブで監督交代か

6/10(月) 11:03配信

footballista

 先月19日、マンチェスター・シティを退団した現役ベルギー代表DFバンサン・コンパニのプレーイングマネージャー就任を発表したアンデルレヒト。この前代未聞の人事には多くの注目が集まっているが、そのほかにも、今回のオフは監督交代が相次いでいる。

優勝監督が2位の“マイクラブ”へ

 2位で終了したクルブ・ブルッヘは、シーズン終了後にクロアチア人のイバン・レコ監督の辞任を発表。後釜には8シーズンぶりにヘンクを優勝へと導いたフィリップ・クレマン監督が就いた。18-19シーズンのジュピラー・プロ・リーグ最優秀監督であるクレマンは、シーズン終了後の5月25日、ヘンクとの契約延長に応じず、2位のクラブへと“電撃移籍”した形だ。

 クレマンは、来季のチャンピオンズリーグの挑戦よりも、選手時代に守備の要として10年を過ごし、引退後も6年アシスタントコーチを務めたクルブへの復帰を選択したのだ。ワースラント・ベフェレン、ヘンクでの2年間の監督業で評価を高め、国内屈指の指導者となったクレマンは、満を持して「マイクラブ」で手腕を振るうことになる。

王者ヘンクの新監督は「シャルルロワの誇り」

 クレマン監督を引き抜かれたヘンクは、29日にシャルルロワを率いる53歳のフェリチェ・マッズが新監督に就任することを発表した。2013年にシャルルロワの監督に就任後、6年間で「プレーオフ1」進出3回を誇り、15-16シーズンには4位でヨーロッパリーグ出場権を獲得している。17-18のレギュラーシーズンではトップ争いを演じ、17年には「レイモン・ゲタルス賞(最優秀ベルギー人監督)」を受賞した。

 マッズは、シャルルロワ出身のイタリア系移民の2世。10代の頃はスポルティング・シャルルロワの下部組織でプレーしていたものの、トップチームに昇格できず、プロを断念した。ベルギー南部のワロン地域で体育教師を務めながら、育成年代を中心にアマチュアクラブで指導者キャリアを積んだ。

 40代になりテュビズ、ホワイトスター・ウォルウェなどプロクラブで実績を積み上げ、2013年に地元シャルルロワへ監督として復帰。UEFAプロライセンスを取得しており、様々なシステムを駆使しながら、堅い守備と鋭いカウンター攻撃を武器に、下位が定位置だったシャルルロワを上位を争うチームに成長させた。昨シーズンは、レギュラーシーズン9位で終えたものの「プレーオフ2」を勝ち抜き、アンデルレヒトで燻っていた森岡亮太を復活させたことも記憶に新しい。

 ホームゲームで勝利すれば、拡声器を片手にサポーターと一緒にチャントを歌うほど、地元シャルルロワに情熱を注ぎ込み、サポーターからも絶大な人気を誇った。第2次大戦後、イタリア系移民を中心に炭鉱と重工業で繁栄したベルギー南部のシャルルロワを体現するような指導者で、そのカリスマ性は抜群。6年間の感謝の気持ちを示しながら、来シーズンはCLに出場するヘンクでの躍進を誓った。

1/2ページ

最終更新:6/12(水) 23:12
footballista

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事