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銀河団を結ぶ「糸」を初めて観測、長さ900万光年

6/10(月) 14:36配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

宇宙の大規模構造を解明するための新たなヒント

 2つの銀河団を結ぶ「糸」が初めて観測された。

 銀河団は銀河がたくさん集まったもので、それぞれの銀河団どうしは「糸」で結ばれて網のような構造になっていると考えられている。

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 6月7日付け学術誌『サイエンス』に発表された論文によると、今回観測されたのは、地球から10億光年の彼方でゆっくり衝突しようとしている2つの銀河団を結ぶ電波の尾根。エイベル0399とエイベル0401という2つの銀河団の間にあるプラズマ流だ。長さは900万光年以上で、宇宙の大規模構造を示す「宇宙の網」の1本の糸をなぞっている。

 天文学者たちはこれまで、網の結び目にあたる銀河団の中を見ることはできたが、銀河団どうしを結ぶ糸を観測するのは容易ではなかった。今回の論文の著者であるイタリア国立天体物理学研究所のフェデリカ・ゴボーニ氏は、「銀河団どうしを結ぶ電波放射が観測されたのはこれが初めてです」と言う。今回の発見は、宇宙の大規模構造を理解するのに役立つ可能性がある。

ほとんど見えない糸

 宇宙は、銀河が集まった銀河団と、銀河団が糸で結ばれた網のような構造、そしてそれらの間にある巨大な超空洞(ボイド)からなると考えられている。天文学者たちはこれまで、主に宇宙の網のビーズにあたる銀河団を観測してきた。

 高温のガスと、高密度のダークマターと、輝く星々からなる銀河団は、可視光、赤外線、X線、ガンマ線、電波などあらゆる波長で観測することができる。すでに、エイベル0399とエイベル0401を含む一部の銀河団の中心部では、珍しい電波ハローがとらえられている。

 しかし、銀河団の間の空間には物質がまばらにしか存在せず、非常に暗いため、遠方のものを見るのは困難だった。それでも、ゴボーニ氏らは最近、エイベル0399とエイベル0401の間の空間に目を凝らしてみることにした。プランク衛星が撮影した画像に、2つの銀河団を結ぶ物質が糸状に写っていたからだ。ゴボーニ氏は、この画像が自分の好奇心を刺激し、2つの銀河団は磁場によっても結ばれているのではないかと考えたという。

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