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フェラーリの史上最強モデルは、ハイブリッドの力で986馬力を絞り出す

6/10(月) 12:13配信

WIRED.jp

内燃機関の緩やかな衰退によって、クルマの運転で得られるドキドキ感が失われるのではないか──。そんな心配は無用だ。このほどフェラーリが初のプラグインハイブリッド車(PHEV)「SF90 Stradale」を発表したのである。バッテリーとモーターの力によって、これまで同社が発売したモデルのなかで最もパワフルな量産車だ。

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この2シーターのスーパーカーはV8エンジンを搭載したミッドシップで、7.9kWhのバッテリーと3つの電気モーターを組み合わせている。これによって最高出力は986馬力、最大トルク560lb・ft(約760Nm)を叩き出す。静止状態から2.5秒で時速62マイル(同約100km)、そして6.7秒でその倍の速度に到達するなど、フェラーリの4輪駆動車としては申し分ないパワーだ。

フェラーリは燃費について公表していない。だが、時速211マイル(同約340km)という最高速度を考えると、ハイブリッド車「シボレー・ボルト」のような数値は期待できないだろう。

エンジンを使わなくてもパワフル

フェラーリはこれまでにも電動化には取り組んでおり、2013年発表のハイブリッド車「ラ フェラーリ(LaFerrari)」が知られている。これは最低価格が100万ドル(1億1,000万円)程度からという限定販売のハイパーカーだ。これまでにポルシェとマクラーレンもハイブリッド車を発売しており、ほかにもランボルギーニとブガッティが独自開発に取り組んでいる。

同じようにバッテリーを採用したモデルであるとはいえ、SF90 Stradaleは以前より少しは一般向けといえる。まだ価格は発表されていないが、ラ フェラーリよりは安い価格設定になるようだ。そして電動化の最新事例であると同時に、理にかなった進化形であると言える。電動化によって性能面であらゆる利点を引き出しており、無理のない進化を実現しているのだ。

V8エンジンのパワーがなくても、3つのモーター(フロントの車軸に2つ、リアに1つ)だけで重量3,460ポンド(約1.6トン)のクルマを時速88マイル(同約140km)まで一気に加速させられる。ただし、モーターだけの走行距離は16マイル(約26km)程度になる。

この3つのモーターの出力は合計200馬力以上で、「BMW 320i」よりも力強い。モーターは前輪に加えるトルクを変動させることができるので、コーナリングを制御しやすい。しかもモーターだけでクルマを後退させられるので、8速のトランスミッションからリヴァースギアを省くことができ、結果的に7ポンド(約3kg)の軽量化が実現している。

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最終更新:6/10(月) 12:13
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