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ロボットは、あなたの仕事を奪う。ただし、“退屈な仕事”に限る──MIT教授が考える「機械との協働」のシナリオ

6/10(月) 12:31配信

WIRED.jp

ロボットが進化すれば人間の仕事を奪うのではないか、という懸念は根強くある。それは実際には、どのくらい深刻なのか──。マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のエリック・ブリニョルフソンによると、ロボットが欲しているのは人間が苦手とする「退屈な仕事」だという。ブリニョルフソンへのインタヴューから、人間と機械が協働する未来を探った。

人間とロボットの住み分け

うすうす気づいているかもしれない。あなたの背後にはロボットが立っていて、仕事を奪おうと狙っている──。

そんなことが言われてはいるものの、実際にはロボットのせいで仕事がなくなるという説は、かなり大げさだ。いまのところ、ロボットや人工知能(AI)のほうが人間より得意としていることは、ごくわずかしかない。

血の通った人間のほうがクリエイティヴで器用だし、人の気持ちを理解することにも長けている。これは、ヘルスケアや法の執行にかかわる仕事において、とりわけ大切な能力だろう。

人間が担ってきた仕事の一部を機械が肩代わりしていくことは、わたしたちの労働の歴史を振り返ればいまに始まったことではない。人は小麦を手で刈り取るのをやめ、代わりにコンバインに収穫させている。何でも手で書くことはせず、高度な処理能力をもつワードプロセッサーを使ってきたのだ。

とはいえ、注意していなければ、この新しい自動化の波に飲み込まれてしまうのも、また事実だろう。そこで登場するのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)デジタルエコノミー・イニシアチヴを率いるエリック・ブリニョルフソンのような人物だ。

ブリニョルフソンは労働の歴史について、過去、現在、未来に至るまで思考を深めてきた。彼によると、オフィスでデスクに向かうあなたのすぐ後ろでロボットが仕事ぶりを監視する、そんな光景がいますぐ現実になるわけではないという。

ハイテク技術に支えられた世界を描くドラマ「ウエストワールド」のようなディストピアが、(一応)まだ遠い未来の話だと言えるのはなぜだろう。どうして人間の創造性と共感力が重んじられ、なぜ遠隔操作のロボットを通じて患者に死の宣告をすべきではないのだろうか。『WIRED』US版がブリニョルフソンに訊いた。

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最終更新:6/10(月) 12:31
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