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フロントライトが快適な第10世代「Kindle」は、最高のエントリーモデルだ

6/10(月) 19:11配信

WIRED.jp

シンプルなことは、いいことだ──。アマゾンの「Kindle」は、この原則を12年ずっと貫くことで成功を収めてきた。音声アシスタント「Alexa」は搭載しておらず、プッシュ通知を次々に送りつけてユーザーを邪魔することもない。快適に読書するための機能しかないのだ。

「寝る前の発光画面は睡眠に悪影響」実証される

図書館の本をKindleで無料ダウンロードするたびに、手ごろな価格で入手できるテクノロジー製品と公共サーヴィスが組み合わさって、本がこれほど簡単に広く配信されるようになったことに驚いている[編註:米国ではKindle経由で図書館の本を“借りられる”サーヴィスが普及している]。本が家中に溢れることがなくなり、家族も感謝しているようだ。

アマゾンの電子ブックリーダーのなかでは、「Kindle Paperwhite」が長らく売れ筋であり続けてきた。そして昨年の段階で、バックライトと高解像度なディスプレイに40ドル(約4,300円)の価値があるというなら、間違いなく選ぶべきだったであろう。

ところが、今年になって新しい“普通”の「Kindle」が発売された。これが小さくて持ちやすいうえ、価格は90ドル(日本では8,980円から)と手ごろだ。フロントライトは引き続き搭載され、Bluetoothに対応し、オーディオブック「Audible」を聴くこともできる[編註:日本語には未対応]。お風呂で本を読むのが好きというわけでなければ、このKindleは100ドル(約11,000円)未満で購入できる最も優れたエントリーモデルの電子ブックリーダーと言える。

Paperwhiteに引けをとらないフロントライト

今回は4日間にわたり、この新しいKindleで本を読んだりAudibleを聴いたりしてみた。縦6.3インチ(160mm)、横4.5インチ(113mm)で、ケースに入れていない状態での重さは6オンス(174g)だ。Paperwhiteと比べて、間違いなく小さくて軽い。片手でも楽に読書ができたし、バックパックに入れても邪魔になることはほとんどなかった。

アマゾンはテスト用デヴァイスと一緒に、新しいファブリック製のマグネット付きカヴァーも送ってくれた。このカヴァーはKindleを保護するだけでなく、開けば自動的にスリープが解除されるようになっている。重さは増すが、このカヴァーをパタンと閉じるだけで夜の読書を終えられる。

6インチのE-inkディスプレイは、静電容量式のタッチスクリーンで、解像度は167ppiだ。最新のPaperwhiteの300ppiと比べればフォントは少し粗くなるが(タイポグラフィ「Bookerly」のサイズ3)、気になるほどではなかった。

Paperwhiteとの大きな違いのひとつは、フロントライトとして内蔵されているLEDライトの数だ。本体を傾けて、ディスプレイ下部のベゼル(画面の枠)の隙間をのぞいてみてほしい。Paperwhiteでは5つだったLEDライトが、本モデルでは4つであることがわかるはずだ。ライトの光がディスプレイ全体に行き渡るようにするため「ライトガイド」と呼ばれる、ナノインプリントされた導光板の薄い層を組み込んである。

驚いたことに、フロントライトが4つでも特に問題はなかった。17年モデルのPaperwhiteと比べれば明るさはやや劣るが、ディスプレイの下の部分ほど色が変わったり光が強くなったりすることはない。

フロントライトは夜に読書する際に最も役立つ機能だ。この新しいKindleでは、ディスプレイの明るさを暗めに設定しても、「ライトがもうひとつあればいいのに」と思うことはなかった。そして、フロントライト方式のディスプレイのほうが、ほとんどのバックライト付きディスプレイより目に優しい、というのがアマゾンの主張である。

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最終更新:6/10(月) 19:11
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