ここから本文です

ブラマヨ吉田が現代日本をチクリ「弱者の味方を装って生き辛い世界を作る奴も多い」

6/10(月) 12:00配信

BEST TIMES

ブラックマヨネーズ・吉田敬がその“黒さ”を筆にのせ、猛毒を吐く新刊エッセイ『黒いマヨネーズ』が話題だ。鋭い社会への提言あり。どうしようもない人間への愛あり。激しい自己嫌悪あり。とかく世知辛い世を生きる現代人は共感しきりの内容なのだ。天才コラムニストとなった吉田は何を想い筆をとったのか。インタビューを前後編でお届けする。<前編>

この記事の写真はこちら

■浮気ぐらいで…

 ――今回の『黒いマヨネーズ』、アラフォー男にとってはうなずけるところが多かったです。どんな想いで書いていたのでしょう。

吉田 この本は「紺色のカラス」という連載をまとめたものなんですけど、たとえば「浮気と不倫は全然ちゃうねんから、浮気ぐらいでガタガタ言わんといてくれ」ということを書いた時っていうのは、まさに世の中がワイドショーで人の浮気とかをめちゃくちゃ取り上げてたタイミング。今だったら、みんな食傷気味になってるんで「浮気ぐらい」って言っても良いと思うんですけど、あの時は場合によっては思いっきり叩かれて、もう仕事もなくなるかもわからんなという思いで書きました。で、いざ世に出たときに何の反応もなかったんですけど(笑)。

――これは越えていいラインなのか迷いますし、書くのは勇気がいりますよね。

吉田(浮気を)肯定するっていうことが今以上にちょっと難しい時やったと思うんです。とらえようによっては、まあ怒る人もいる。ポリティカルコレクトネスでしたっけ? そんなんにつかまったら何か言われるんかな、と思いながら書いたコラムでした。他に選挙権のやつもそうなんですけど。選挙権取り上げろっていう。

――「75歳以上の選挙権を取り上げろ」というやつですね(笑)。

吉田 はい。いちおう小さな世界の中でですけど、自分なりに挑戦した回というのはありました。

■「弱者の味方の体を装って生き辛い世界を作る奴も多い」

――Amazonレビュー見てても皆さん共感がすごいんですよね。「よくぞ言ってくれた」みたいなのが。

吉田 Amazonレビューですか。今29個あるやつ? (※取材が行われた5月下旬時点)Amazonレビューだと、悪いのが数件あるんですけど(笑)。あれ読んでへんのんちゃうかなと思うんですよね。

――星1個のレビューって、著者がもともと嫌いな人が勝手に書いてるだけだったりします。

吉田 僕ツイッターでちょっと失礼な言葉使いをする人に「オイ!」てやるときがあるんですよ。ツイッターはこういうのがあるほうが面白いというか、見甲斐があるんかな、とかいうのもちょっと思いながら。で、それをやったあと、けっこうそういうコメントが出るんで。このレビューは(ツイッターでからんだ)アイツやなと思う(笑)。

 ――でも絶賛のほうが全然多いというか。ツイッターのリアクションを追っても「よくぞ言ってくれた」的なものが多かったです。で、僕ら同世代としては、吉田さんの根底にある正義感のようなものに共感するのかなと。さっきの「浮気」にしても。

吉田 まあいまって、生き苦しいじゃないですか。そんなことあげ足とって…ということが多い。ちょっと弱者の味方すぎるというか、弱者の味方の体を装って生き辛い世界を作る奴も多い。かといって「そうじゃないやろ!」っていう気持ちを書くだけじゃ、僕の職業的にダメやと思うんで。そこをちょっとでも笑いながら読んでもらえるようにっていうのは意識してましたね。

1/3ページ

最終更新:6/10(月) 12:00
BEST TIMES

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ