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西城秀樹一周忌フィルムコンサートへ 客席は高音低音涙声情熱の嵐よ

6/10(月) 11:00配信

CREA WEB

WOWOWのヒデキ特集でウォーミングアップは万全

 2019年4月末。私は悩んでいた。ツイッターで新時代の盛り上がりと絡まり合いながらガスガス流れてくる西城秀樹フィルムコンサート開催の情報――。

 なにぃッ、東京の豊洲PITで5月14日から17日まで開催!? 大阪に住む私にとっては行きたいが遠い。財布と時間と締め切りが許さない。

 ところが「平成」という漢字が「西城」に見え始め、「レイワ」と聞くと「ローラ」と聞こえてきたあたりから、こりゃ重症だと自覚した。

 人間行かねばならぬ時がある。ヒーローに会う時、それは今。よっしゃ豊洲PITにピットインしてやろうじゃねえか!  

 ということで17日の昼の部のチケットを掴んだ私。

 さらにグッタイミンなことにWOWOWが16日、『ブロウアップ ヒデキ』『西城秀樹ライブ~バイラモス2000~』、そして映画『傷だらけの勲章』という、5時間半ブチ抜きヒデキ特集をしてくれたのである。

 私はこれを勝手にWOWOWが「心のウォーミングアップにどうぞ」と用意してくれたと受け取った。視聴せずにいらりょうか! 

 クーッ『ブロウアップ ヒデキ』。鉄棒にしがみつき「悲しみのアンジー」を歌うヒデキの問答無用な色気に呼吸が一時停止。さらには客席の熱狂を映したことにより舞台上のヒデキは脚しか映らないというシーンに「上!  もっとうえッ!」と絶叫し。

 カーッ『西城秀樹ライブ~バイラモス2000~』。「愛の十字架」「サンタマリアの祈り」の聖なる歌声にリビングで膝をつき祈り始め。

 ヒーッ『傷だらけの勲章』のハードな展開に直面する若手刑事ヒデキの奔走にピーナツ一袋を消費し。

 そんな私の一人どんちゃん騒ぎを見ていた老母の憐れみの視線と「アンタはいつ落ち着くの」という一言が痛かったが、秀樹愛は120%充電に成功。

 よし、エンジンは存分に温まった。行くぜ豊洲。待っててヒデキ! 

会場に響き渡るヒデキコールに泣く

 いざ、「HIDEKI SAIJO FILM CONCERT 2019 THE 48」17日昼ライブ当日。開演20分前にたどり着き、ドリンクチケットで交換したビールを一気に飲み干し慌ててグッズ売り場へ。

「Tシャツ下さいッ。なに黒のL寸が売り切れ? じゃあM寸カモンバイラモス!」

 一人参戦の緊張と急なアルコール摂取のため、ハイテンションどころかハイハイハイテンションになってしまっている自分が怖い。

 ペンライトも購入してみた。人生初である。

 振る。光らない。振る。光らない。先を叩いてみる。下のほうをヒネる。光らない! 

「うおおおおお!!」

 私は50年も生きてきて、ペンライトの光らせ方一つ知らん(崩れ落ち)! 無力。あまりにも無力。

 このままではただのぼんやりしたピンクの棒を振る人になってしまう……。そんなこっちゃヒデキに申し訳なくて大阪に帰れない。誰か~ッ!! 

「ペンライトを輝かせたいのですがなにぶん初めてのことでして」「ひえっ」 突然呼び止めたのでスタッフ嬢が一瞬飛びあがっていたが、すぐ聖母のような微笑みで「折るんですよ」と教えてくれました。いやもう本当にありがとうございます、サンタマリア……。

 何でも、最近使われるこのタイプのペンライトのことは「サイリウム」と呼ぶらしい。

 会場はほぼ満席。一人参戦の人も多いようである。おおッ、横の席の上品な装いのマドモアゼルもまさに! 

 「私も一人参戦なんですよ」と話しかけたい。いや待て。馴れ馴れしい話しかけが苦手という人も多いと聞く。でも「ヒデキのどの曲が好きですか?」とか聞きたいッ。

 そんなモジモジを続けながら、結局モジモジ以上のなにもできないまま、会場は暗転した。

 さあ始まるわ! 

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最終更新:6/10(月) 11:00
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