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DeNA楠本泰史 ドラフト8位指名からの逆襲

6/11(火) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

 プロ入り1号が代打逆転満塁弾──。「野球をやってきてよかった」とヒーローインタビューで楠本泰史はよろこびをかみしめた。2018年、ドラフト8位でDeNAに入団。同期には同2位・神里和毅、同7位・宮本秀明がおり、俊足の左打者という点で似たタイプがそろう中、ルーキーイヤーから「一番」に座った神里、代走での起用やパンチ力のある打撃が持ち味の宮本と比べると、楠本は影が薄かった。

 しかし、打撃に関しては確固たる自信があった。東北福祉大では大学日本代表に選出され、日米大学野球、ユニバーシアードでは四番を務めた。ドラフトで各球団が指名を回避したのは、大学時代に肩を痛め、守備力を不安視したからだった。楠本はドラフト全体の後ろから2番目の指名にも「バットでアピールしてみせる」と強く誓った。

 1年目を終えて、力不足を痛感するとフィジカルを鍛え直した。その成果は今春のオープン戦で首位打者獲得という結果につながるも、公式戦の生きたボールは別ものだった。またしても一軍定着はならず、5月3日に登録抹消。「悔しかったし、次に一軍に呼んでもらえたときには、絶対に結果を残そうと思っていた」とバットを振った。

 そして6月4日に再昇格すると、9日の西武戦(横浜)で価値ある決勝のグランドスラムを左翼スタンドに叩き込んだ。満員のハマスタを熱狂させた一振りは楠本にとっては最高のアピールとなったが、目指すのはあくまでも外野のレギュラーだ。神里和毅、ソト、桑原将志、佐野恵太らライバルを超えていきたい。

文=滝川和臣 写真=大賀章好

週刊ベースボール

最終更新:6/11(火) 11:03
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