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夏のコンビニ、爆音とともに暴走族が訪れる

6/11(火) 5:00配信

商業界オンライン

暴走族はどのように誕生したのか?

 そもそも、暴走族とは何なのでしょうか?

 戦後の経済成長とともにモータリゼーションが発達しましたが、これを背景に1960年代、オートバイなどによる集団走行が若者の間ではやり、彼らが全国各地で暴走を始めたといわれています。爆音をまき散らし、曲芸的な乗り方を競い合う「カミナリ族」に始まり、「マッハ族」「サーキット族」と、その名称を変えながら70年代に入り、無謀運転や迷惑行為などを繰り返す「暴走族」という集団に変貌し、社会問題化していきました。

 しかし、78年の道路交通法改正で状況が変わります。暴走行為の規制強化として「共同危険行為」が設けられ、警察の取り締まりが厳しくなって以来、実際に迷惑を被った人や危険な目にあった人がいなくても、集団暴走行為などが罰則の対象になりました。

 これは、被害者の証言が不要になり、現場の警察官の確認のみで逮捕が可能になったということ。これに伴い、集団暴走行為に対する罰則が「2年以下の懲役、または50万円以下の罰金」、空ぶかしなどの騒音運転や消音器不備車運転に対する罰則等は「5万円以下の罰金」に引き上げられました。

警視庁は暴走族を2つの形態に区別している 警視庁では、暴走族を「共同危険型暴走族」と「違法競争型暴走族」の2つの形態に区別し、それぞれの実態や動向に即した取り締まり、各種対策を推進しています。

 以下、警視庁交通課のホームページを参考に解説します。

・「共同危険型暴走族」

 二輪車や四輪車で公道を爆音暴走し、一般車両や歩行者に対して著しい危険や迷惑を及ぼしている暴走族をいいます(一般に認識されている暴走族を指します)。特徴は暴走行為の際に金属バットや鉄パイプなどの凶器を携帯したり、縄張り争いによる対立抗争事件やグループ内リンチ事件、さらには一般の通行者(車)を巻き込んだ殺人事件を発生させるなど、悪質、粗暴化の傾向が見られること。構成員数は減少傾向にありますが、グループの小規模化が進行しており、年齢別では大半が少年。構成員の職業は無職者、中学生、高校生が多いといいます。

・「違法競争型暴走族」

 主に山間部や港湾埠頭など比較的、車の通りが少ない場所(路線)で互いに運転技術や車の性能を競い合う目的で暴走行為を行い、一般の通行者(車)に著しい危険や迷惑を及ぼしている暴走族をいいます。構成員、走行回数とも減少傾向にあり、少年の比率も低く、構成員は会社員、大学生、専門学校生が多くなっています。

暴走族が高齢化、多様化、暴力団の下部組織化している 近年、暴走族OBや旧単車族などの再結成(旧車會)やVIPカーチームの出現など、暴走族の高齢化と多様化が指摘されています。

 コンビニにたむろする暴走族は大半が少年たちによる「共同危険型暴走族」だと思われますが、彼らは集団暴走や集団傷害事件、ひったくりなどの事件を起こすだけでなく、暴力団の組員や準構成員になっている例もあり、組織的な恐喝行為に及ぶ危険性もあります。勢力の誇示や対立抗争に備えて、暴力団の後ろ盾を得ているグループが多く、その見返りとして上納金を収めているケースが見られるそうです。

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最終更新:6/11(火) 5:00
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